ファッション業界には中身のある「産学連携」が必要

企業と教育機関が連携する事を「産学連携」と称し、ファッション業界でも度々その事例が見受けられます。

先日も下記のような取り組みが発表されていました。

ストライプインターナショナルが「フクハグ」始動、学校指定コートを学生がデザイン

一部抜粋しますと、

ストライプインターナショナルが、服を通して心を育む「フクハグ」活動を開始した。11月2日には品川女子学院中等部で第1回目の講義を実施し、全3回の講義を通じて学校指定コートを学生自身がデザインする。

という事です。

学校を通して人を育てる事は社会貢献につながる訳で企業のCSRになりますし、企業としてのブランディングになるでしょう。そして何より、ここ数年耳にする全く中身の無さそうな「産学連携」とは違う印象も受けました。

 

学生は職種について具体的に何も知らないまま教育機関に入学している

入学前の学生とお話する機会がよくありますが、ほとんど職種についての知識がありません。もちろん高校生の時点では余程調べていない限りは難しいでしょう。しかし、専門学校を何校か回り説明を受けているにも関わらずそのような学生さんが非常に多い。

そんな状況で何故入学できるのか?と思うかもしれませんが、学生さんによって入学の動機は様々。「高卒で就職したくない」「何となく服が好きだから」という言葉が 出てくる事もちらほら。

僕はなるべく現実的な話をするようにしていますが、現実が自分の思っていたものと大きく異なり、受け入れられず、二度と僕の説明を聞きに来なくなる学生さんもいたりします。ただでさえ斜陽産業と言われている業界ですから、そもそも興味を持っている母数もシュリンクしています。

この、

◯職種についての知識不足

◯入学の動機が不明瞭

といった問題を解決できるのは上記のような取り組みなのかと思うのです。

 

服に携わる仕事をリアルに感じれる

ストライプの取り組みは教育機関の講義とは違い、現場担当者が直接指導し実践していく内容。より実践的な内容になるでしょうし、有名企業・ブランド主導という事で学生が興味を持つ可能性も高い。学生がファッション業界に興味を持つ可能性が少しでも上がるかもしれないのです。

そして企業が実践的に教えれば教えるほど、学生は具体的なお仕事の内容の理解が深まり、良い事しかありません。これらをデザイナーだけでなく様々な職種で講義したり、そして何なら現場に連れて行ってほしい。そうする事で、教育機関に入学する前や就職する前に職種への正しい理解が得られると考えます。ファッション業界の人気が低下し志す若者が少なくなってきた昨今、ストライプさんの取り組みは上記二点を解消してくれる施策かもしれません。

あと、余談ですがストライプさんでは給与を上げると離職率まで下がったようですね。。

200リツイートもされるなんて、皆様余程共感されたご様子(笑)

こういった取り組みにより、ファッション業界を志す人間が増え、去っていく人間が減ってくれれば嬉しいですね。

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深地雅也
About 深地雅也 38 Articles
ラグジュアリーブランドのリテール管理と全国セレクトショップへのホールセール担当を経て、起業。高級衣料品、ミセス、ヤングカジュアル、などの経験を基に、ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。

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