インキュベートって何?

「STUDIOUS」若手ブランドのインキュベートに特化した店舗を原宿にオープン

TOKYO BASEが原宿に4店舗目となる「ステュディオス ラボ(STUDIOUS LAB)」を出店とのニュース。

「ステュディオス ラボ」ではラボラトリーをコンセプトに、設立10年以内の若手ブランドに特化したセレクト商品を展開。販売の実績に応じて「ステュディオス」全店へ展開し、次世代の東京クリエーションをインキュベートする。

若手ブランドを積極的に展開し、今後のショップのコンテンツを拡充していく方針でしょう。本日の授業はこの「インキュベート」についてお話しいたします。

 

そもそも「インキュベート」って何だ?

インキュベート(incubate) [名](スル) 1 培養。保温して育成すること。「細胞をインキュベートする」 2 設立して間もない企業や起業家などへの支援・育成。「ベンチャー企業をインキュベートする」

(コトバンクより)

ここで使われているのはもちろん2の方。先述した通り、若手ブランドの育成の為の施策と言えます。では何故TOKYO BASEがこのような事をするのでしょうか。

 

新しいブランドの発掘

一番の理由はこれでしょう。セレクトショップ「ストゥディオス」では様々なドメスティックブランドを取り扱っていますが、常に同じブランドを取り扱い続ける訳にもいきません。特にここの企業は経営指標を詳細に設定していて、プロパー消化率が60%を切ったブランドは取引停止しているようです。という事は常に新しいブランドを探しているという事。それをショップコンセプトにし、「ストゥディオス」と差別化した上で若手ブランドの発掘と支援、そしてその後本体でのコンテンツの候補にしているのでしょう。

インキュベーション機能は多くの企業でも導入しており、有名どころでは伊勢丹(解放区)やルミネ、ドーバーストリートマーケットやイッセイミヤケなどでも見られる事例です。ストゥディオスのコンセプトとも相性が良さそうですし、正しい戦略ではないかと思います。

 

ブランディング効果

もう一つ期待できるのはこれ。TOKYO BASEのコンセプトに「from japan to the world」という言葉があります。そんなコンセプトを掲げているのですから、新しい日本のブランドを発掘する事はこのコンセプトと非常に相性が良い。そして新たなスターが生まれればコンセプトをより強化する事にもなります。そして、後発で日本製を謳う商品が多々生まれていますが、先にこのマーケットを取ったTOKYO BASEに追いつく事は非常に難しいのではないかと思います。

多くの組織が業界活性化の為に支援などしていますが、こういった営利目的でないと継続が難しいと感じています。この取り組みは新進ブランドも、TOKYO BASEも、そして新しい商品を探しにくるお客も喜ぶ三方よしの取り組みであり、こうった事例が増える事により業界が活性化する事を願っております。

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深地雅也
About 深地雅也 51 Articles
ラグジュアリーブランドのリテール管理と全国セレクトショップへのホールセール担当を経て、起業。高級衣料品、ミセス、ヤングカジュアル、などの経験を基に、ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。

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