しつけ糸と素材ラベルを外すことを販売員は必ず伝えるべき

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ちょっと内容を変更して改めて書き直しました。(笑)

以前から気になっていましたが、ジャケット・コートの袖口に「素材ラベル」を付けたままの人を多く見かけます。先日も「ハリスツイード」のラベルをバッチリと袖口に付けたままの人を見かけました。

販売員の皆さんに限らず、アパレル業界に携わる人はあれを外すことは常識だと認識しておられます。また一般消費者でもある程度の人はその常識を共有しています。

また、ジャケットやコートの裾の切れ込みやポケットを閉じている「しつけ糸」を付けたままの人も多く見かけます。中には裾を閉じたままで袖口にラベルを付けたままの二重苦のツワモノも珍しくありません。

この「しつけ糸」も外すことは業界の常識であり、一般消費者もある程度の人はその常識を共有しています。

しかし、これほど多くの人がそれらを付けたままであるということは、その常識が共有できていない人も相当数存在するということにほかなりません。

販売員の皆さんはおそらく店頭で「外すこと」を伝えておられると思うのですが、中には伝えておられない販売員もいるのではないでしょうか?

ちょっと昔の記憶を引っ張り出します。

25年位前に成人式とか就活とかそんなのが立て続けに来ていたころです。

スーツやコートを親族から買ってもらったり、自分で買ったりしました。いよいよ実際に着用するときになって母親から「その袖口のラベルは外しなさい。裾を縛った糸も切りなさい」と言われて、慌ててすべて外しました。

ほかのブログでは何度も書いていますが、ぼくは大学卒業までファッションに興味がなかったので、ファッションに関する知識は皆無でした。そのため、袖口ラベルやしつけ糸を外すことは知らずに母親に指摘されることになったのです。ちなみに父親は73歳になる今でもファッションに関する興味も知識もゼロですが。

ということは、25年前のぼくは販売員から外すことをレクチャーされなかったという可能性が高いのではないかと思います。レクチャーされたのにそれを忘れてしまったという可能性は否定できませんが、ファッション知識ゼロの大学生がそれを聞いていたら忘れずに実行していたと思うので、おそらくレクチャーされなかったのではないかと思います。

もし、これを伝えていない販売員が今でもいるとしたら、それはちょっとどうかと思います。

伝えたところ「それくらい知っている」と憤慨されるお客もいる可能性があるので、販売員は伝えないのかもしれませんが、それは言い方を工夫すればトラブルを回避できるのではないでしょうか。

「ご存知かと思いますが、しつけ糸と袖口のラベルは外してからご着用ください」というような感じの言い方だとトラブルになることはないと思いますがどうでしょうか。

流行りのオロビアンコのバッグは間違った使い方が市民権を得てしまいました。

イタリア国旗柄のリボンを付けたままで使っている人が多いですが、あれは本来外すものです。新しいうちはまだしもリボンが古びてくると、かなり汚らしく見えるので、長く使いたい人は外すべきです。

これももしかしたら外すことを販売員の多くが伝えなかったのではないかと思います。で、それが逆に市民権を得てしまった。ここの主宰者である四元氏に言わせると「今更、言い出しにくい雰囲気までできてしまっている」とのことですが、まさしくその通りなのでしょう。

最近個人的に疑問に感じているのが、アルファインダストリーズのMA-1ブルゾンの袖口に付いている赤いリボンです。あれは本来外すべきものではないでしょうか?(確証はないですが)

あれを付けたままの人をしょっちゅう見かけます。20年前のMA-1ブームのころにあれを付けたままだった人は見かけたことがありませんので、やはり外すのが正しい着用法ではないでしょうか。

販売員はそれを伝えているのでしょうか?おそらく伝えていないため、第二のオロビアンコのリボンになりつつあるのではないでしょうか?

使用者が最終的に使用方法を決定するので、何が何でも外させる必要はないのでしょうが、正しい使用法は販売員が伝えるべきです。そういう「正しい情報」を伝えるのも販売員の仕事の一つといえます。

 

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南 充浩
About 南 充浩 55 Articles
1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿

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