消費者は業界が思うほど衣料品に対する知識を持っていません

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消費者は賢くなった、情報をたくさん持つようになったといわれますが、衣料品については実は基本的なことでさえ、消費者には浸透していない事柄がまだまだあります。

先日、某有名ファッションブロガーのメルマガ予告を読んでいたのですが、その中に「読者からのQ&A」があり、メルマガ予告なので質問の出だし部分が書かれていました。

Q&A自体はいくつかあるのですが、その中の1つに「スラックスってなんですか?」という質問があって、驚きました。

アパレル業界・ファッション業界では、下半身に穿く衣服を総称して「ボトムス」と呼びます。ボトムスの中でもズボンのことを最近ではパンツとも言い換えます。また、パンツ(ズボン)にも様々な形があって、ジーンズと同じような形をしているものをファイブポケットパンツと呼び、スーツのズボンのような形をしているものをスラックスと総称します。

カジュアルテイストが強いチノパンですが、形的にはスラックスに分類されるといえるのではないでしょうか。

われわれ業界にいる人間は、ボトムス、パンツ、ファイブポケットパンツ、スラックスなどの用語は普通に使いますので、それを消費者に向けても使う場合があります。

消費者向けの店頭POPに「ボトムス全品30%オフ」なんて書いたりしますが、この「ボトムス」という単語だって意味が分かっていない消費者がいる可能性が高いといえます。

Q&Aに戻りますが、その質問にはこのような意味のことが書かれていました。

 

「スラックスを選びましょうとありますが、売り場ではどれがスラックスなのかわかりません。売り場にも『スラックス』と表記されていません」

 

という内容ですが、業界の人たちはこれを読んでどう思われるでしょうか?

 

ぼくは衝撃を受けました。「こんな基本的なことも知らない人がいるのか」と。逆に「スラックス」と表記してある洋服売り場を見たことがありません。

 

また、実際に自分でこんな質問を店頭で受けたことがあります。

「Mサイズってどれくらいのサイズ?」と。

これもなかなかの質問です。しかもこの質問をしてきたのは推定50歳代の女性です。今までどうやって服を買ってきたのか不思議でなりません。

こんな質問もありました。

 

「私が着ている服の大きさは何?」

 

危うく「は?知らんがな」と答えそうになりましたが、これも推定50歳代女性です。いつも自分が買ったり着たりしている服の大きさを知らないそうですが、業界に身を置く人間からするとそんなことがあり得るのかと驚くほかありません。

 

思いつくままに挙げてみましたが、これらに類した質問はまだまだほかにもありました。

 

我々が当たり前だと思っていることが実は消費者には知られていないという好例です。昨今の衣料品不振の原因の一つは、消費者に洋服の基本的なことがキチンと伝わっていないからということもあるのではないでしょうか?

 

我々の当たり前は、消費者には当たり前ではない。

 

そう考えて、対応する必要があるのかもしれません。

 

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南 充浩
About 南 充浩 64 Articles
1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿

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