それでもセールをやる理由

Alexas_Fotos / Pixabay

こんにちは、森野です。

各社プレセール開始と本セール準備で、店頭は気忙しいころですね。

お疲れさまです。

しかし意外とこの時期に、購買意欲満タンで買いにくるお客様が現れるので、嗅覚は研ぎ澄ませておきましょう。作業に追われるばかりでは、逃してしまいます。

ところで、アパレル販売員のみなさんは
なぜセールをやるのか考えたことがありますか?

店頭で商品をお金に換えなければ次シーズンの資金がない?!

私たち販売員は毎日お会計の際に、商品がお金に換わる場面に立ち合っています。
その売上金額から、商品の原価、私たちのお給料、商品がお店にくるまでの輸送費、お店での管理費(ストックスペースの家賃や電気代)、POPやショッパーなどの販促費等々が引かれて、残ったものが営業利益です。

イメージしやすいように具体的な例を挙げますと、ユナイテッドアローズが公開している束矢通信によれば、昨年度のユナイテッドアローズの営業利益率は6.3%でした。

もちろんこの数値は期中の平均値ですが、
10,000円売って630円です。

ここからまた営業外の損益等々を足し引きして当期純利益が出ますが、同じくユナイテッドアローズは3.6%でした。10,000円売って360円です。

うわー、超、薄利!と思いますか?
はい、そうかもしれませんね。
良くはないけど、これでも、ユナイテッドアローズがいよいよヤバいとかそういうわけではないです。

この仕組みを点でなく線で解説しようと思ったのですが、それだけですごい長文になりそうなので、割愛します。

とりあえず薄利でもなんでも、このようにして生んだ利益をもとに、会社は新しい取り組みをしたり、お金のかかることに使って維持したり大きくしたりするものです。

だから、店頭で自分たちが抱えている商品は1点でも多く売る必要と責任があるのです。モノをカネにかえるのが販売員の役目です。
ちなみに必要以上のモノは、期中にさっさと返しましょう。過剰在庫は過剰だと伝えることも店頭の販売員の仕事のうちですから。

健全なビジネスとブランドの成長の為にはプロパーで売り切るのが理想

せっかく好きで働いているブランドなら、
お客様が目を輝かせるような素敵なものを、買い付けてきて欲しいですよね?
お客様に自信をもって勧められる商品を、作って欲しいですよね?
かっこいいお店、つくりたいですよね?
イケてるお店で働きたいですよね?

だったらプロパーのうちに、買ってもらえるように頑張りましょう。営業利益で会社を支えるには、それしかないんです。
自分たちが働きたいお店や環境をを守るためにも、がんばらないと。
商品は旬の内に、一番利益の出る、プロパー(定価)で売りましょう。
できるだけ。

セールの方が安くてお客様が喜びますか?
そうですね、セールの日はそうかもしれない。

でも、普段はどうですか?
SNSでもさんざん「買い物したいのに、グッとくるものがない」「どこも似たり寄ったりでつまらない」「セレクトショップっていうかまるでセレオリショップ」とか言われて久しいアパレル業界。

資金があれば、売れないかもしれないけどエッジのきいたもの、個性の強いもの、世界にひとつしかないものなどの買い付けができたり、海外の山奥のアトリエとかに宝物を探しに行くこともできるのです。

なけなしのお金でやりくりしようと思えば、誰だって守りに入ります。確実に売れそうなものしかやらなくなって、つまらないブランドになって、机上の計算で人件費削って、余裕のないサービスしかできなくなって、人(お客様も働き手も)が寄ってこなくなります。
そうなると接客しなくても売れるように、マスが見てまあまあ納得の万人受けレベルに単価を下げてクオリティを下げて…今一番オーバーストアな中途半端コモディティブランドになるわけですね。
コモディティ化ってつまり、ブランド崩壊です。

お金が欲しければ稼ぎましょう。

それでもセールをやる理由

セールを迎えて、例えば12,000円の商品を50%オフにして売れたところで50%オフでは赤字です。

じゃあ、セールをやらなければいいじゃない?それは極論です。
売り残した在庫を、お金に換えずに持ち続けると保管費はかかるし、商品の旬はどんどん過ぎていって価値がなくなり、それこそどうにもならなくなってしまいます。
そんなリスクを回避するため、また、利益云々より売上と言えるものをつくるため、お客様に「安くするから買ってください、お願いします!!商品のままじゃなにもできないからお金にしたいの!」というのがセールです。

お店で在庫を売り残してばかりで値下げを重ね、赤字が続くようだと、新しいことをしようにも無い袖は振れませんし、最悪、会社は潰れます。

作業的にセールをこなしているようでは、いけませんよね。

以上、販売員の会社での存在意義と、セールに向けてのマインドのお話でした。

 

 

こんな話の続きをしたい人はこちらへ↓

販売員同士の「本音の場所」作りませんか?

日本初(多分)販売員専用(擬似)SNS(無料)

「トプセラ」ハンバイインッタ〜登録はこちらから

個人がいい販売員さんは「パーソナルコーチ」もやってますよ。↓

あなただけの「トプセラ」はじめました!
「トプセラ」パーソナルコーチ
あなたの悩みや問題を
「いつでも」「どこでも」相談できます。
会社の上司や先輩には言い辛い事も、ここでは大丈夫!
「トプセラ」パーソナルコーチの詳細はこちらから

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

スポンサーリンク
森野 咲
About 森野 咲 51 Articles
1979年横浜市生まれ 販売員歴15年 現在、フリーランスの販売員。 TopSellerブログ火曜日担当。 たまに業界誌に寄稿。 幼少期はお花屋さんかケーキ屋さんになりたかった。 職歴は、国内大手SPA婦人服・雑貨店舗にアルバイト→契約社員→正社員と進み、店長3年、統括店長2年。統括店長時代に、垣根を越えた生産性の最大化の方法を提案し社長表彰を受ける。 シアトル系カフェチェーンにてアシスタントマネージャー2年。外資系の育成法とサービスを学ぶ。 震災を機に、もう一度洋服屋の販売員を志し転職、某セレクトに入社、5年ほど勤務。アウトレット店にてメンズを担当、インポートからオリジナルまで、モノをカネに変えビジネスを回すことの難しさを知る。コレクションブランドのトランクショーのヘルプ、プロパー店のイベントヘルプ、物流センターの業務なども関わり、新店OPEN時にはスタッフ育成に出向く。 35歳で一度販売員を辞めたが、ふとしたことで派遣社員として某ラグジュアリーに配属。3か月後にはショップ内売上No.1、派遣でありながらも受注会の顧客アテンドを経験。 この頃、twitter上でTopSeller主宰の四元氏と出会う。東京駅地下で四元氏とおうどんを食べながら、独立する決意をした。

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*


CAPTCHA