ユナイテッドアローズは海外で売れるのか?

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UA原宿本店が「ファーフェッチ」に出店、海外へ販路広げる

ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS、以下UA)原宿本店が29日、ラグジュアリーファッションECモール「ファーフェッチ(FARFETCH)」に出店した。まずはメンズのみの取り扱いで、「ユナイテッドアローズ」や「ソブリン(SOVEREIGN)」「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」といった自社ブランドを中心に販売する。世界160カ国超に向けて販売できる「ファーフェッチ」のプラットフォームを活用することで、海外への販路を拡大する狙いがある。今後はウィメンズの販売も予定しており、国内のデザイナーズブランドをメーンにセレクトした商材を販売する計画という。

UAがラグジュアリーECのファーフェッチに出店。ここ最近ラグジュアリーECの動きが加速しており、特にファーフェッチに出品するブランドやショップが多数増えております。グッチの取り扱い、中国ECモールの京東集団と提携などなど、目を見張る勢いです。しかし今回のUAの出店は個人的に微妙な判断ではないかと感じております。

 

メリットは内外価格差がない事!

UAは自社ECも海外対応を強化しており、こちらも83カ国に対応しております。いわゆる越境ECに注力しているという事ですが、メリットは内外価格差が無く海外製品を購入できる点にあります。本来インポートの商品には仲介する代理店の中間マージン、関税などが発生しており、当たり前ですが輸入された国で買うより、その本国で購入する方が安い訳です。UAがファーフェッチに出店する最大のメリットは、自社ブランドや国内ブランドを内外価格差が無い状態で他国に販売できる点にあります。

 

そのブランドに需要がないといけない訳ですが…、

ではUAの自社ブランドがそれほど海外で需要があるのかと考えると、「今のところほとんど無いのでは?」と思う訳です。UAの店舗一覧を見てみますと、海外店舗は台北の1店舗。流石に実店舗がこれだけだと海外での知名度も低く、現時点での需要は推して知るべしかと。

 

そもそも考えないといけない事はその商品の「需要」

当たり前ですが何かサービスを実施する際はその「需要予測」が重要になりますし、そこに経済合理性が無ければ勝つ事は難しいです。そして、これもとっても当たり前の事ですが、ECは実店舗がある地域の方が売れやすい。商品を直に見て触れるからこそwebでの購入はハードルが下がりますから。今回は表面上しか見えていないので、裏に何か勝機がある、もしくは出店コストが非常に安いなどの理由があるのかもしれませんが。

UAのECは非常に強くて有名なのですが、フルフィルメントはスタートトゥデイが請け負っていたと記憶しております。そして同社は海外ではまだそれほど実績が無い事を考えると、今回の施策はUA単独の判断なのかもしれませんし、今のところ海外で売れる気が全くしません。弊社もクライアントから越境ECの相談を受ける事がありますが、海外展開はそんな簡単な問題ではありません。言語対応だけでは無く、需要や決済方法、集客施策は国によって全く異なってくるのです。

日本のブランドが海外に打って出るというお話は喜ばしい事ですし、どんどん広がっていってほしい。だからこそ、今後もっと練られた計画を期待しております。

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深地雅也
About 深地雅也 67 Articles
ラグジュアリーブランドのリテール管理と全国セレクトショップへのホールセール担当を経て、起業。高級衣料品、ミセス、ヤングカジュアル、などの経験を基に、ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。

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