終わりの見えないファッション教育の闇

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ファッションブランドが生き残る道とは?

Tokyo Fashion Technology Lab 原宿校舎にてファッション業界の未来を考えるトークイベント「FASHION FUTURE」が開催された。 このイベントは”変革期におけるファッション業界の未来を示唆する”をテーマに、編集者である軍地彩弓氏とファッション業界の鍵を握るトップクリエイターが現状の業界課題や成功事例を語り、ファッションの未来を紐解いていく。

すみません、こちらの記事内容とはあまり関係ないのですが、Tokyo Fashion Technology Labという学校が今年4月から発足していて、ふと気になったので取り上げました。この学校、主にファッション×テクノロジー分野の人材育成が中心のようですが、当初から同じファッション教育に携わる者として思うところがあったので個人的見解を記載したいと思います。

 

募集人員と職種別求人数の乖離

これいつも言ってる事なんですが、ファッション教育機関の募集人員はクリエイター系コースが結構な割合を占めています。しかし結局多くの学生さんが求人数の少なさから希望職種を断念せざるを得ず、販売員になるケースが多々見られます。そして今回取り上げましたTokyo Fashion Technology Labの受講コースを見ていますと、、、

ファッションデジタルデザイン

 専攻デジタル技術を活用できるファッションデザイナーを育成する国内最短コース

ファッションテックスタートアップ専攻

 先端テクノロジーを活用して新しいファッションビジネスを創り起業を目指す1年間コース

グローバルブランドデビュー専攻

 海外メゾン就職やコレクションブランドのデザイナーを目指すコース

週3日通学のコースでこの内容です。もちろん販売員を目指す学校ではないから、このコース設定はわからなくはないのですが、これって相当適正見極めないと卒業後にフリーター続出しそうです。で、入学するのに必要なのが↓

入学試験はありますか?

 選考として、面接選考を設定させていただいております。プレゼンの苦手な方は、作品持参することも可能ですので、ご自分のファッションに対する想いを聞かせていただきます。(Q&Aよくある質問

面接のみ。教育機関の中の人間から言わせてもらうと、面接で落とすことなどほぼありません。教育機関も人員が確保できなければ存続できませんから、入学したい学生さんをわざわざ落とす事なんてほとんどのケースで無い訳です。学校のキャパをオーバーする事があるくらい募集が多ければ適正見て落とす事も考えられますが、現状ではそんな事になる学校自体が無いと言っていいでしょう。

 

受け皿を作る事が先ではないのか?

ファッション×テクノロジーを否定する訳でも無いですし、今からこの学校が販売員教育をするべきだとも言う気はありません。ですが、学校に入学した学生さんが卒業後どう食っていくのかは必須で考えるべきです。講師陣を見ていましても業界で力のある方々が多く見られます。まずこの方々がテクノロジーの分野において学生の将来の受け皿を十分に確保できるようにしておく必要があるのでは無いでしょうか。起業や個人事業主で独立させる場合も、そもそもの需要が無ければ卒業後、破滅の道を歩むのは目に見えています。

既存のファッション関連企業のお偉いさん達にそもそもテクノロジーのリテラシーが皆無な状況で、一部の大手やITベンチャーを除いてこの手の人材が企業の中で必要になるにはもっと先の事ではないかと予測します。教育を司るのであれば、これが儲けを生み出すかどうかだけでなく、この取り組みが循環するかどうかも設計すべきなのではないでしょうか。ファッション教育機関の闇はまだまだ消えそうにないようですね。

【TopSellerの執筆者が書く「表では話せない話」はこちら→トプセラ×note

 

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深地雅也
About 深地雅也 67 Articles
ラグジュアリーブランドのリテール管理と全国セレクトショップへのホールセール担当を経て、起業。高級衣料品、ミセス、ヤングカジュアル、などの経験を基に、ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。

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