トイザらスは日本からもそのうち消え去るのでは?

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米国のトイザらスが経営破綻しました。

巷では、「ネット(Amazon)に押された」とか「ウォルマートに押された」とか言われていますが、それも一因ではありましたが、買収を繰り返してなんとか売上高を維持していたものの、ファンドがトイザらス自体を買収するときに生じた巨額負債の返済に追われたのが実情のようです。

売上高はたしかに下がっていましたが、それ以上に負債の返済が重荷になっていたということでしょう。

日本のトイザらスは事業継続だそうですが、個人的には日本のトイザらスもかなり危ないのではないかと見ています。この10年間くらいは、実生活でトイザらスで物を買ったことがないからです。

理由は中途半端に商品価格が高いからです。

Amazonや価格コムで調べた方がずっと安いですし、ヨドバシカメラやビックカメラ、ジョーシンなどの家電量販店の方が安いのです。

家電量販店もネットに押されているといわれていますが、実際に足を運んでみると、ネットよりも安く特売している場合があります。また家電量販店の品揃えはかなり豊富です。

子育て時代なのでもう15年くらい前になりますが、子供を連れてトイザらスに行ったことがあります。そのときの感想は「高いな」でした。

当時、今ほどネット通販は普及していませんし、Amazonも上陸していません。しかし、ヨドバシカメラやジョーシンなどの家電量販店にはすでに大量の玩具が並んでいました。それらに比べるとトイザらスの商品価格はすでに高かったのです。これ以降、子供のおもちゃを買うときはもっぱら家電量販店になりました。

今、自分が趣味で買っているガンダムのプラモデルはネットか家電量販店のどちらかでしか買ったことがありません。なぜならトイザらスでは買ったことがありません。なぜなら高いから。

洋服や靴の場合は、ネットだけで済まない部分もあります。例えばフィット感だとかサイズ感。返品交換するのがめんどくさいからネットで買うにせよ極力、リアル店舗で試着してから買うことにしています。

しかし、玩具はフィット感やサイズ感は関係ありません。安ければそれで良いのです。日本市場でもトイザらスで買う必要性は全くなく、ネットか家電量販店の値引き品を買えば事足りるのです。おそらく、トイザらスは日本からも近い将来消えてしまうのではないかと思います。

トイザらスは価格以外の価値を作り出す必要性がありますが、おそらく作り出せないまま最期の時を迎えるのではないでしょうか。

サイズ感もフィット感も素材の肌触りも必要ないという冷酷な玩具業界に比べると、洋服や靴はまだその部分では「安さ」だけでもないですし、実店舗がネットに対抗することも可能です。その部分でいかに付加価値を作るのかが今、衣料品業界・靴業界に問われているのではないでしょうか。

 

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南 充浩
About 南 充浩 64 Articles
1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿

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