アパレル店舗で入店客数を倍増させる方法。

こんにちは、ヨツモトです。

僕はVMDは専門ではないのですが、幸いサラリーマン販売員をやっている時には
素晴らしいVMD能力をもった店長に恵まれていたり、今でも販売員から叩き上げでVMDの
仕事をしている友人がいたりと「知識」は頭の中に叩き込まれています。

 

とはいえ、専属でやって来たわけではなので「正式」なVMDスキルで言うと本職さんには
かないません。

ですが、店頭の販売員だからこそ理解できるVMDや店舗レイアウトはあるんですよね。

「お客さんの行動心理」をベースにしたものです。

 

 

店頭にいるからこそ「理解」できるレイアウトしてますか?

店舗のレイアウトを決めていく時にどの商材をどこにハメていくか?を決める前に、
まずどの什器をどこに配置していくか?が重要になって来ますよね。

その時に、あなたが一番優先することは何ですか?

見栄え?

ま、確かに大事です。
お客さんが店の前を通る際にパッと目につく必要がありますもんね。

でも、僕が優先することは違います。

僕が店舗レイアウトを組む時の順番は

1、入口の位置と広さ。
2、お客さんの商材ファーストタッチエリア。
3、ファーストタッチ商材から誘導するセカンドタッチエリア
4、店内の回遊動線
5、本格的な接客エリア

この順番でレイアウトを決めて行きます。

特に1、2は非常に重要な項目でここがダメなら入店率がガクッと下がります。
一番時間かけて考える項目です。

入口の事考えるなんて当たり前やん!って思います?

じゃあ、あなたの店の入口ってどうなってます?
自分がお客さんの気持ちになって今日体感してみてくだい。

何も考えずにすっと入れる入口になってますか?

 

お客さんがあなたの店に入店するかしないかは8割「無意識」で決定している。

ファッションビルや百貨店のインショップではほとんどの店が「通路」に面しています。
お客さんはその「通路」という動線を歩きながら、あなたの店に「入るか?入らないか?」を
決めています。

その判断の基準を考えた事ありますか?

もちろん見栄えやアイキャッチの引きの強さ。
それに販売員の立ち位置動き方。なども重要ですが、もっと根本的なところで

「入口が入りやすいかどうか?」で決まります。

いくら見栄えが良くアイキャッチの引きが強くて、販売員の動きが良くても
入口がわかりずらかったり、入りにくい広さであったりすると入りません。

例えば、ベビーカーを押しているお客さんがわかりやすいと思います。

ベビーカーを押しながら通路を歩いていて、あなたの店の奥にあるアイキャッチ商品に気がつき
「お、なんかいいな」と思ったとしても

入口の幅が1mなかったり、ベビーカーの高さに突起物が飛び出している什器などがあれば入りません。

だって、大事な赤ちゃんが乗っているベビーカーに什器が当たる事なんて嫌ですよね?
それに、押して入ってぶつけてしまう方も気をつかいます。

これはわかりやすい例ですが、このような判断をほとんどのお客さんは無意識で決定しています。

2についても同様です。

お客さんに一番最初にとっかかりとして触って欲しい商材。

どの位置に置いていますか?
どの位置だけじゃなくて、どの高さに置いていますか?
それはすぐに触れますか?

例えば斜頸什器に今年一押しのアウターをかけていても、その足元にデカデカとして
「本日ポイントアップ!」の看板とかおいてませんか?

足元に看板があって当たると倒してしまいそう。
と、言うよりかはお客さんは無意識で「邪魔」と判断します。

お店側からすれば「見やすい位置に立てている看板」かもしれませんが、お客さんからしたら
足元に当たるかもしれない邪魔なものがある。

たった、これだけで商品を触る事をやめ、お店に入ることをやめるんです。

あなたの店でないと買い物をしたくない!というお客さん以外は、8割方こんなもんなんですよ。

 

嘆いているよりお客さんの「無意識」というインサイトをどれだけ意識できるかが重要ですよ。

先日、ファッション関係で仕事はしているけど店頭に立った事のない知人とこの話をしていると
「そんな事考えて店に入ったことはなかった」
「でも、言われてみればそうかもしれない。いいなと思っても入口が狭いと入るのをやめる事はある。」

ファッション関係の仕事をしている人でさえ、これです。

一般のお客さんからすれば「ここで絶対に今のこの瞬間に買わないといけない物」でなければ
こんなささいな事で「ま、いいか」で終わります。

この「興味」から離脱するまでの時間なんて3秒もありません。
この3秒もない時間の間に「無意識」で判断されているんです。

 

さて、あなたの店の入口どうなってます?

100%色眼鏡無しのお客さん目線にはなれないかもしれませんが
一度あなたの網膜と脳みそクリアにしてフロア回遊して見てください。

あなたの店の前通りかかっ時に「無意識」で足が入って行きますか?

 

「入店客数が伸びない!!」なんて嘆いている暇あったら、やってみたら?

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四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。