「物を作ればなんとかなる」という誤解とそれにまつわる怖い話

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こんにちは。

昨年夏から続いていたプロジェクトのもろもろのリリースが終わり

ようやく週に半日ほど自由時間ができてきて、どう過ごせばいいのかわからない結果散財しています。

経済を!回す!!(いいのかそれで)

さて、フリーランスになって3、4年。無名のわたしは、なぜか最初の頃から立ち上げの企画に関わらせてもらっていたので、そろそろ育ち始めた企画やサービスもあります。

中でも数例でているわけですが、「企画」をするにあたって、「とりあえず物を作って、他のことは後から考えればいい」は結構危険だな〜、と思います。

 

ものを作れば売れるのか

売れない・・・(白目

なにより、売りにくくなる。

とりあえず物を作ることが大事!は、「いい物をつくったら売れるよね」の一歩手前だなと思うことも。

もっと言うなら「いい物作ったらストーリーなんてついてくるよね」ってことにも聞こえます。

そう思って作ったんであろう物によく出会いますが、点(商品)と点(コンテンツ)を無理やり繋げることになったり、いざ進めようと思うと工数半年かかりますっていうことだったり。

 

このTopseller.styleでわたしも何度か、他のメディアでも多くのマーケターや企画が言っていますが

「ただの物」は価格競争にかけられやすい。

ただ作ってしまえばいい、はまさにそこにひっかかってしまいます。

物を作るよりも前に、市場を見て作らなくてはならないもの、決めなくてはならないものが実はたくさんあって、それをガン無視して作るというのは、現状の市場の失敗をまったく学習していない行為ではないでしょうか。

物を作れば買ってくれる、なら「消費者は物を買っている」っていう言葉が飛び交うはずなんです。

価格競争で勝っている企業が後からブランディングを高めたり、ストーリー性を加えるのをそのまま真似しても無理がある。スタート地点がそもそも違うし、PRに投資できる規模も違う。

0→1なら物を介するコミュニケーションの準備 をしっかりしなくては。

 

 

最初適当にやった代償はヘビー

あとからちゃんとやるつもり。も大体失敗します。そこあたりから企画全体を振られるのが一番怖い

これは人もバンバン入れてリリースしては修正修正のweb・IT会社なら別ですが、

例えばECだって開いたからすぐ顧客がつくわけでもない。外注して振るなら、工数も予算もかかる。

イメージやサイトの仕様についての流行もあり、それはユーザーから見てサイトの使いやすさに直結します。

「そこまでユーザーファーストでやってらんないよ!」という声も聞こえてきそうですが、その「使いやすさ」は自分たちに返ってきます。外部サイトから飛んでサイトが使いにくいだけで離脱率はぐっとあがります。

そのままで売れ始めたからそれでいいかというと、今度は使いにくいサイトの問い合わせに人的リソースが割かれることも。

これに悩まされた例を知っていますが、ここからが大変。

使いにくいながらも今のサイトでインターネットに疎いながらも購買意欲は顧客が付いてしまい、大幅変更に踏み切れない。つまり新規の若い層の離脱が高く、狙っている所に届いちゃいるけど繋がらない。(しかも問い合わせで疲弊するスタッフ。)

若い層が多いインスタからいくら誘導しても購買に至らないんですよ。100人入ったら99人コンバージョンに繋がらない。

これは大変ですよ。狙いたい層をフォローしきれるサイトじゃないのに、そこそこ売れちゃっているからよしになってしまい、しかも投資に踏み切れるというほどでもない中途半端な売り上げの段階でこの問題に直面し、いつの間にか売り上げが落ちる。

企画を組むなら、最低限webコンテンツとのつながりや誘導の導線を想定した上で動かなくては。

かなり具体的な例ですが、これ一度ぶつかるとかなり長い間悩まされる問題です。

そしてこれはブランドのイメージ作り全体に言えることです。

 

あれ!?点と点がつながらない!!

その手で相談を受けると、「若い層にめがけてこの商品を作りました」と言われてその他の資料を見ると

SNSはfacebookを中心に、営業先は某百貨店5階(ミセス・高級インテリア売り場)・・・・!?

みたいなことも。

これ要約すると

商品作ってみたけど、SNSはfacebookしかわからないし、営業のつながりもその層しかないから、とりあえず商品できちゃって時間ないし、ここでいっか。

ってことだったんですが、最初に全体でレギュレーションを決めて「ここはちょっと違うけどつながりあるし一応営業してみるね」ってことにしなかったので、営業は売り上げを取ることが目的化してしまい「あ、ここで売れるならこれでいいじゃん」みたいになっちゃって

あれあれしばらく経って見てみると、商品のイメージが狙っていた層から見ると「ちょっと(年齢的に)上かな・・・」となってしまう。

商品のイメージは付いている客層に影響されます。インスタでの拡散などもあればなおさらのこと。

そうなると、点(商品)と目標としていた点が全然繋がらないんですね。

繋げ直すってこれも結構大変です。

いまのユーザーは、繋がっていなくことに気づかなくても、違和感を覚える層は多くいますから。

そこから振られるのが一番怖い。(パート2)

 

「物を作ればなんとかなる」と思っていると「原因も物にある」と思いがち

 

これもよく聞くケース。

物を作ったのに売れない!っていう時に上のようなズレをすべて、

すべて!完全に!

意識の彼方へ葬り去った上で!!!

「「「デザインが悪い」」」

「「「物が悪い」」」

ぐえ。(何かが刺さった音)

一応刺さるには刺さるんですが、現状の市場で売れている物において、売れない理由がそういう「単体の物にまつわること」であることはごく稀かと思います。

そういうときに「感性」や「感覚」について問われることがありますが、そもそも「物」のなかでくるくるしている以上、感性も感覚も遅れている可能性も。

「物」という概念のなかでくるくるしていると、見えなくなってしまう他の要素を見つけていけるのかどうかが鍵になるかと思います。

くるくる。

以上です。

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中溝 雪未
About 中溝 雪未 60 Articles
1990年生まれ。コレクションブランドの企画室でインターンからデザイナーアシスタントとして勤務。その後アパレルブランドで布帛・ニットをはじめとするデザイナーの経験を積み独立。現在フリーランスとして企画・デザイン・パターンを担当。 プロダクトアウトなものづくりからマーケットインまで、偏らないバランス感覚を武器に、コンセプトメイクからお客様に届くまでをディレクションするプランナーとして業界を問わず活動中。

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