春だから!アパレル業界のサバイブ法〜個人的な話を添えて〜

みなさんお花見はされましたか??

東京は連日青空でお花見日和!!

蚊も出てきたようでさっそくおでこを食われてしまいました・・・。

さて、この春からアパレル業界で働く人、専門学校に入る人、進路を迷っている人。

たくさんいらっしゃると思います!

最近は「うにくまさんがどうやって生きてるのかめちゃくちゃ興味ある」と言われるので、アパレルに進みたい学生さんやキャリア変更を考えたり、今年からアパレルに入る皆様に向けて、アパレル、ファッション業界でのサバイブ法を個人的見解とともにお伝えしたいと思います!

 

スキルとスキルを繋げていくこと

本当に昨今は”今まであった職”ほど不安定なものはないのかもなあああ、と感じ入るのですが、目の向け方を変えれば一つ一つのスキルよりも、自分の持つスキル・経験をどのように線でつなげるかだと思います。

例えば私の場合

・コレクションブランドでデザイナーアシスタントで入社し、日頃のデザイン、アシスタント業務、コレクションバックヤード、一部生産管理、小物のパターン、ハンドメイドの商品製作、検品、店舗ディスプレイ、店頭。(全部やん・・・・)

・真逆のクイックレスポンス命のアパレルに転職。布帛、ニット、小物、最年少だったので謎の雑用全般。お店にも立つ。

・海外をふらっとしたのち、フリーランスに。プラスしてプロデュース、web、販売戦略など行う。

めっちゃざっくり書いているし、業界内の方からすれば「普通やん」って感じだと思うのですが、上っ面だけを掬い上げるとしても

・コレクションブランドと赤文字系両方を見て、ユーザーのリアルな分布図を知っている。

・それぞれのブランドでユーザーが何を求めて服を勝っているのか知っている

・ものを作ってユーザーまで届くまでの段階を知っている。

書くとキリがないし、経験の中で何をスキルにできるかということになりますが、デザイナーで入ったとしてもただデザイナー業務をこなすだけでは得られないものの方がずっと大切です。

デザイナーをやってきたなら、デザインはできて当然だと思われるわけですから。

そしてアルバイトの経験だって生かせるものは全部生かしましょう!

何がスキルになるかわかりません!!

なんならわたしは最近は餃子を一皿焼いたらwebスタートアップの代表にSEO対策について教えてもらえる。とか

餃子名義でファッション系イベントやりませんか。とか。

最近はうにくま餃子店名義のお誘いも出てきて何屋さんなのかわからなくなってきました。

調理師免許取ろうかな・・・

 

肩書きよりも”何ができる人”になるか

昨今肩書きなんてものは(あると便利だけど)自己紹介の一要素。

むしろ「デザイナー」というと、ここからここまでの人だよね。と決めつけられがち。

肩書きももちろん伴っていきたいところですが、まずは自分が何ができるのか、どこまでの仕事をフォローできるのか、どんな利益をもたらせるのか。それを自分で把握してみましょう。

超客観性をもって、超ドライに市場での自分の立ち位置を把握すること。

そして自分のやりたいことのためには他に何ができればいいのか。を認識すること。

自分のやりたいことが明確にないのなら、「ずっとパターンをひき続けたいなあ」とか、「ファッションに関わっていたいなあ」とか現状維持のようなぼんやりとしたものであっても◯。

私個人は現状維持ほどしんどいものはないと思っているのですが、会社員なら別なのかも・・・と思います。

ただ会社員も「いま自分がいる会社のファイナンス状況」とか「会社の制度変更」とかそういうものを気にする必要があるかも。よりよい会社ライフを送るためには!!

 

学生さんなら自分の持ちうるスキルをひとつでも、”社会人レベル”まで研ぎ澄ませることが大切です。

他業界に比べて、その意識がない人も多いのが昨今のアパレル業界かなあと思います。

無給インターンなんてありえないと鼻息を荒くする前に、「自分は一つでも社会人と同等レベルに還元できる利益はあるか」を考えてみるといいかも。

無給インターンについての問題が最初に上がったのはIT界隈だったかと思いますが、あの業界のインターンは下手をすると社会人よりも優秀な学生がゴロゴロいて引きます。君たち本当に学生ですか・・・。

もちろんアルバイト代が出るインターンの方がホワイトだし、グッドなのは間違いない。

ただそれをもらって当然の報酬なのかどうか、自分の何に対する対価なのか見つめ直すこと。

それは、自分のいまの市場価値を判断する一つの方法でもあるはずです。

 

”デザイナー””パタンナー”その肩書きをに得ることを終着点にしない

これは後輩によく言うことの一つ。

よく言われる、”手段の目的化” に近いものもあります。

個人的には手段はときに目的となりうるし、それを更新し続ければいいと思っているのですが、じゃあなぜ、小題のようなようなことを書くかというと、

専門学校や企業が定義する範疇の”デザイナー”が今後どれだけ残っていくか微妙だからです。

自分で独立してブランドをやるにしても、専門学校時代に学ぶことだけでどうにかしようというのは不可能。

その肩書きで何がしたいのか。

そのためにはどの情報が必要なのか。

どういうサクセスを踏むと良いのか。

情報収集ツールはたくさんあります。ぜひ自分の求めるものを見つけてみてください〜!

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中溝 雪未
About 中溝 雪未 69 Articles
1990年生まれ。コレクションブランドの企画室でインターンからデザイナーアシスタントとして勤務。その後アパレルブランドで布帛・ニットをはじめとするデザイナーの経験を積み独立。現在フリーランスとして企画・デザイン・パターンを担当。 プロダクトアウトなものづくりからマーケットインまで、偏らないバランス感覚を武器に、コンセプトメイクからお客様に届くまでをディレクションするプランナーとして業界を問わず活動中。