お客様が一番ステキに見えるサイズはどれ?

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fudowakira0 / Pixabay

すっかりあたたかくなったので、街なかでモコモコのダウンジャケット姿の人を見かけることがなくなりました。

一方で、サイズの合わないアウターを着ている人が多くいます。

冬物は、ボリュームがあるため、サイズ感のごまかしがききやすいのですが、ファッションにおいてサイズ選びはとても大切なことです。

アパレル販売員のみなさん、お客様へのサイズのご提案は、上手くできていますか?

楽(ラク)さと美しさのあいだで揺れるオシャレごころ

自分の身体の特徴を客観的に把握していて、かつ、そのアイテムのなんたるかや、素材の特徴も分かった上で自分で選べる人には関係のないことですが、洋服のサイズを有りもので済ませている人は少なくありません。

せっかく、装いに気を使って買うものですから、サイズがしっくりこなければ購入を見送るか、大きなデザイン変更にならない程度にお直しをすることをお勧めします。

どちらかというと、女性にはサイズの大きいものを着ている方が多く、男性にはサイズの小さいものを着ている方が多い印象です。(シニアになると逆になります。)

女性は、体のラインが隠れている方が心身ともにラクなので、オーバーサイズでトレンドの着こなしと言うには中途半端なゆるさ加減でも、良しとしてしまいがちです。メンズの服に比べると、柔らかい素材が多いので、捲ればなんとかなるとか、縛ればなんとかなるとかいうごまかし提案がされやすく、そして受け入れられやすい傾向にあります。しかし、こういった接客が店頭でまかり通っているのは、戒めるべきだと思います。

中途半端に大きなサイズは着られてる感が強く、小柄な方ほど幼く見えてしまいます。やはり、それぞれの体格や骨格に合ったサイズ・シルエット選びが、美しい装いにとって大切なのです。

ただし、少しでも体形を気にしているお客様は、サイズに関してデリケートですから、注意が必要です。

失礼と親身のちがい

お客様が商品を試着された際、販売員との間でサイズ感の認識の違いがたびたび起こります。

客観的に見るとサイズが合っていなくても、お客様が「これで大丈夫」とおっしゃった場合、アパレル販売員の皆さんは、どうしていますか?お客様がいいと言っているのだから、何も言わずそれでいいことにしますか?

販売員につべこべ言われたくないわ、という様子のお客様はわずかにいらっしゃいます。しかし、そうではなく、見るべきところが分からないとか、きつくないから大丈夫とか、他の選択肢を知らないためになんとなく大丈夫と言っている方が多いのです。

ここでぜひとも販売員の力を発揮したいところですが、おそらくその心にふたつの不安が生まれます。

ひとつ目は、違うサイズ(とくに、大きいほうのサイズ)を提案したとき、失礼に受け取られないだろうかという不安です。

より素敵に見える方を選んでいただきたくてご提案したのに、

「どうせデブですよ!失礼ね!!」

なんて思われてしまったら、悲しい限りですよね。

言い出し方の工夫が必要です。お客様がちょっとでもフィット感を気にする様子が見られたら、「同じサイズの他の商品よりヒップ周りが小さいみたいなんです。上のサイズとお比べになりますか?」とか、見ていて張ってるなと思ったら、「腕周りが細いので、少しゆったりしたインナーの上にも羽織られるようでしたら着心地を比べてみられますか?」といったように切り出します。

商品が、こうだから

お客様がもし、こういうふうに着たいようでしたら

着用中、こういう動作や姿勢が多いようでしたら

今もし、お食事前でしたら

こういう切り口で違うサイズを提案すれば、お客様がいつもと違うサイズも試して比べてみようと受け入れてくださいます。また、こうして提案したほうを気に入っていただければ、ちゃんと合ったサイズをすすめてくれてありがとう、見てもらってよかったわ、となるわけです。

イエスマン提案は未来の売上の芽を摘む

ふたつ目の不安は、違うサイズを提案したことでお客様が迷って買っていただけなくなるのではないかということです。

目の前で、これでいいかと買おうとしている人にストップをかけるような行為は、その売上を逃すおそれがあるので、気が引けると思います。

でも、お客様の利益を最優先させましょう。無駄な買い物をしないで済むことは、お客様にとって利益ですから。

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森野 咲
About 森野 咲 88 Articles
1979年横浜市生まれ 販売員歴15年 現在フリーランスの販売員。 TopSellerブログ火曜日担当。 業界月間誌に執筆中。 幼少期の夢はお花屋さんかケーキ屋さんになること。 経歴は、国内大手SPA婦人服ブランドにて店長3年、統括店長2年。統括店長時代に、垣根を越えた生産性の最大化の方法を提案し社長表彰を受ける。 シアトル系カフェチェーンにてアシスタントマネージャー2年。外資系の育成法とサービスを学ぶ。 震災を機に、もう一度洋服屋の販売員を志し転職、某セレクトに入社、4年半ほど勤務。アウトレット店にてメンズを担当、インポートからオリジナルまで、モノをカネに変えビジネスを回すことの難しさを知る。コレクションブランドのトランクショーのヘルプ、プロパー店のイベントヘルプ、物流センターの業務なども関わり、新店OPEN時にはスタッフ育成に出向く。 35歳で一度販売員を辞めたが、ふとしたことで派遣社員として某ラグジュアリーに配属。3か月後にはショップ内売上No.1、派遣でありながら受注会の顧客アテンドを経験。 この頃、twitter上でTopSeller主宰の四元氏と出会う。独立決意を固め、現在に至る。

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