土曜・日曜の店頭に大量納品する企業はアホ

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長年断続的に小売店店頭に立っていると、本部・本社と店頭の意識の乖離が激しく、改善される気配もないことに気が付きます。

いろいろな事案がある中でも最も改善される気配がないのが、土日の大量納品です。
これをやからす本部・本社はアホの集まりではないかと思います。

もちろん、本部・本社にもそれなりの言い訳があるかとは思いますが、聞くに値しません。

小売業・流通業は店頭が最前線です。
そして、多くの店頭は土曜日と日曜日がもっとも集客があり、稼ぎ時でもあります。

その会社やブランドが卸売り業務で暮らしているなら、店頭への配慮はそれほど求められませんが、小売店を運営することが事業であるなら、店頭への配慮を欠かした本部や本社はまったくの不要物です。

1パッキンや2パッキンの納品ならまだしも土曜日・日曜日に10パッキンも20パッキンも平然と送り付ける本部・本社は店頭のことどころか、店頭に買いに来る顧客のことも何も考えていないといえます。

基本的に店頭の人数はコスト抑制の観点から少なめに抑えられています。
加えて、近年の人手不足から新規従業員・アルバイトも集まりにくくなっています。
早番1人・遅番1人態勢という小型店も珍しくはありません。

日中は早番と遅番の2人がそろっているとはいえ、土曜日・日曜日は来店者数が平日の昼間よりも格段に増えます。
接客とレジ打ちだけであっという間に時間が過ぎることも珍しくありません。

そんな時に10パッキンも20パッキンも納品されたらどうでしょうか。

検品する時間もなければ、そもそも店内に置いておくスペースもなく、来店者の邪魔にしかなりません。

そんなパッキンが山のように積み上がってまともに通れないような店に入りたいと思う客なんてほとんどいません。

どうして本部は金曜日までに納品しておく手配ができなかったのでしょうか。
職務怠慢ではないでしょうか。

口では「お客様のために」なんて言っていても、本当は自分たちの都合しか考えていないということになります。

現在、多くの小売企業の本部スタッフは何年間か店頭業務を経てから異動することになっています。
にもかかわらず、本部に異動すると店頭業務のことを忘れ去る人が多いことに驚かされます。

お前らは店頭にいた数年間の記憶を喪失したのか?と。

例えば、「売れてない店だから商品を多めに入れる必要がある」と言って、過剰に商品を送り付けてくる人もいます。
そして売れなければ即座に自社のアウトレットに送り込みます。

理屈としては「品ぞろえを豊富にすれば売れる可能性は高まる」のでしょうが、売れていない店というのはそもそも集客が少ないわけですから、そんな店にいくら大量に商品を並べても来店客は増えません。
原因はもっとほかの場所にあるのです。

そしてすぐさまアウトレット送りにするため、運送費も無駄ですし、値引きも発生します。
それによって利益率が悪化するのです。

本部・本社スタッフというと我が国ではエリートややり手のイメージがありますが、実際のところはこんなお間抜けさんも数多くいるのです。
だから苦戦している企業が多いのです。

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南 充浩
About 南 充浩 88 Articles
1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿 【オフィシヤルブログ( http://minamimitsuhiro.info/ )】

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