販売員の暇な時間が無くなる未来がきてるみたい。

こんにちは、ヨツモトです。

「何してるの〜?」
ひと月に一回ぐらいの割合でかかって来る出だしがこんな感じの電話。
かけて来る相手は違うんですが、ほぼ共通して「何してるの?」で始まる電話は
その次に「お茶でもいかへん?」に続きます。笑

「お茶でもいかへん?」を翻訳すると「知りたい事あるけど知ってる?」、
もしくは何か困ってて「あ、こいつならいけるかも?」のどちらかです。

今回も案の定、そんな感じ「どうしたんですか?」と電話口で聞いても教えてくれない。
じゃあ、来週なら時間大丈夫なんでそこで。と、会う日がきまります。

最近のトレンドからみると、めっちゃ効率悪く感じると思うかもしれませんが
意外とこんな効率の悪い中から新しい情報が入って来ることも多いんです。

ですので、時間が許す限りは僕は「メールで要件お願いします」で終わらせずに
会いに行くようにしてるんです。

 

求められるスキルのベースが変わってくる。

会ってみると今回もメインのお話は仕事のオファーだったんですが、その話以外の
雑談の中にあった情報が面白かった。

この大手メーカーさんは大手百貨店メーカーと言われてるところなんですが、
話を聞いているとここ3年ほどでITの取り込みをガンガン進めているんですよ。
ITの取り込みというと物流やECばかりに目がいきますが、こちらは店頭での話し。

本部に集まってのミーティングは無し、全てスカイプで店頭をつないでやる。
1日の中の閑散時間帯は店頭は1人にして、あとはSNSで集客やブログ。

これって「は、それのどこがITの取り組みやねん」なんて思うかもしれませんが、
ほんと今も

店頭はお客さんを接客する仕事、店頭でデバイスいじるなんて遊んでる。

こんな感じなんですよ。

なので、言い方は悪いかもしれませんが古い体質だと世間から思われている
この大手百貨店アパレル企業さんに

店頭でお客さんがいない時間帯に声出しなんてやめさせた。
そんな無駄なことしてるならタブレットでSNSやってもらう方がいい。

言い切られたんですよ。
かなり衝撃的でしたね。

しかも、今年の秋からは全ブランドの商品がRFIDタグになる。
これによって、納品や棚卸し、それにレジの作業量がかなり減る事になります。

「なかなか変わる事は難しいだろうな」って思っていた古い体質の大手企業が
「今まで言ってた事はなかった事にします」ってぐらい、急に店頭スタッフに求める価値を変えたんですよね。

 

「ネットに弱いんです」はもう通用しない。

「店頭の皆さん、対応できてるんですか?」

そんあ質問ぶつけてみると、やってもらうようにしていると。
こちらの企業は複数のブランド展開をしていて、中にはシニアの方が販売員として
店頭にたっているブランドも少ない。

そこも含めて全ブランドそうらしい。

シニアに限らず、販売員は「ネットは苦手で」なんて人がいまだに多いが
「できないのなら販売員できません」になっている。

僕は以前から「これからは販売員こそwebに強くならないとダメですよ」って
言ってましたが、思ったよりも早く「平均的に求められるスキル」になりそうです。

出勤して、納品さばいて、店だしして、暇な時間は店頭ぶらぶらして、お客さん来たら接客する。

そんな今まで見てきた「よくある販売員の1日」は近い将来に本当になくなるみたいですね。

 

 

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四元亮平
About 四元亮平 183 Articles
PLAY inc 代表/リテールコンサルタント 全力でアパレル販売員を応援するメディア「TopSeller.Style」主宰 文化服装学院リテイルブランディング科 特別講師 アパレル企業のリテールマネジメントやBMW japanなどの他業界でもセールスコンサルティングを提供し、近年はリテール販売員のDX化を推進するデジタルセールス&マーケティングコンサルティングも実施。 アパレル業界全体のリテールロイヤリティ向上を目指しwebメディア「TopSeller.Style 」の運営や文化服装学院の特別講師も務める。 リアル.デジタル.経営.ベンダー全てを経験し四方向のナレッジをカバーできるスキルが強み。