AIが人間の職を奪うことはすぐには起きにくい

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最近はAI(人工知能)の話題が注目されていますが、20年後や30年後はどうなっているのかわかりませんが、3年後や5年後すぐにAIによって人間が職を奪われるというようなことはちょっと発生しにくいと思われます。

ポジショントークの人も多くいるでしょうが、あまりにも過敏に反応しすぎではないでしょうか。

スマホで撮影した人物写真をアップすると、その人が着ている服や履いている靴とよく似た商品をピックアップしてくれるというアプリがあり、まさにAIの先駆けとして注目されていますが、現状、その精度はめちゃくちゃに低いのです。

黒い革ジャンを着ている人の画像で、なぜか革靴や革バッグが提案されるのです。
たしかに素材自体は近似値ですが、形状はまったく異なっています。

また、黒いスカートを穿いている人の画像でなぜだか黄色やオレンジのスカートが提案されます。
これも色は全く異なります。

これが現在のAIの現状なのです。こんな低い精度でただちに人間の職が奪われることは考えづらいと言わねばなりません。

さらにいえば、各ブランドのショップが導入しているPOSレジですが、あれもAIの一種だといえます。
当方が使っていた20年前のPOSでは売れた商品をアイテムごとに集計する程度でしたが、最近のPOSは技術が進んで、次に売れそうな商品の予測までしてくれます。

アホな店員や店長がそれをそのまま鵜呑みにして補充発注をしているとも業界内では言われています。

じゃあ、POSの発達によって、バイヤーや補充発注係が職を奪われたのでしょうか?
職を奪われた方がいいのじゃないかと思うような人もいますが、現状、それほど職は奪われていません。

となると、20年後や30年後に飛躍的に発達したAIに職を奪われる事態は発生するかもしれませんが、5年後や10年後ではまだ職を奪われる事態はほとんど発生しないのではないでしょうか。

POSだって登場してからもう25年ぐらい経過していますが、この25年間でPOSの発達によって職が奪われたような人はほとんど発生していません。

コンピューターと名人がチェスで対局すると名人が負けるという事態は、すでに30年以上前からありました。
しかし、チェスよりも複雑なルールの将棋では長らくコンピューターは将棋の名人に勝てなかったのです。
コンピューターが将棋の名人に勝てるようになったのはこの10年か15年くらいの話なのです。

とすると、将棋のような複雑なルールをAIに仕込むには30年近くかかったということになります。

人間の職を奪うようなAIが登場するのは早くても20年後~30年後だと考えられます。

ポジショントークに乗っかって騒ぐ前に、AIで解析できないほどの技術・技能・手腕を身に着けることを考えるべきだといえます。

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南 充浩
About 南 充浩 110 Articles
1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿 【オフィシヤルブログ( http://minamimitsuhiro.info/ )】

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