ヒト?モノ?何が好きで、なぜ販売員をやっていますか

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geralt / Pixabay

むかし昔、私は(株)ワールドのブランド「OZOC」の販売員をしていたことがあります。場所は渋谷丸井ヤング館(現:渋谷マルイ)です。

今もOZOCというブランドは存在しますが、当時のそれと現存するそのテイストは、実は全く別物です。

当時は田山淳朗氏がデザイナーとしてついており、ややモード寄りのテイストでした。5~6万円くらいのレザーライダースブルゾンがあったり、ボトムスは1~2万円が中心。SSの立ち上がり時期に競合ブランドがパステルカラーをこぞって打ち出す中、店頭を白・黒のみにしてしまう戦略をとるほど尖っていた(?)時期もあります。

ブランドは生き物、そして諸行無常

いまアパレル販売員をされていて、「このブランドが好きだから働きたいと思った」という方は少なくないと思います。

好きだからこそブランドのために一生懸命になれることもあるし、知識も身につきやすいことでしょう。

ですが

もし、デザイナーが変わって商品のテイストが変わったら、どうしますか?

もし、ブランドの方向転換で商品のクオリティや価格帯、ターゲット客層が大きく変わったらどうしますか?

この二つは、私が実体験としてもっている事例です。

ブランドは生き物なので、カタチが変わることがあります。時代の波や仕掛けによって、人気がでたり衰えたりもします。また、ブランド名はビジネスの看板なので、知名度の利用のためにだけ残されることがあります(これには嫌悪感を覚えますが)。

所属ブランドの「今」が好き、という気持ちが仕事の最大の原動力になっている場合、ブランドのカタチが変わる都度、モチベーションが振り回されることは確実です。それはあまり喜ばしいことではありません。

ところ変われば品変わる、されど仕事は変わらぬ

私は、モノかヒトかと言われたら確実に「モノ」好き派です。

自分の好みに関わらず、商品の「なんでこうなっているのか?コレの何がいいのか?」を知ることが好きです。

デザインや生産の背景、込められた思いや工夫などを知って、そのモノ自体の特徴や価値、価格などに納得していきます。モノの情報を網羅しながら、お客様と商品の接点を見つけてピンポイントで繋げていくのが楽しくてやっています。

¥300の商品でも、¥1,000,000の商品でも、やることは変わりません。

私はおしゃべりはあまり得意ではないけど、お客様は好きだし、接点はどこであれ似たような目的に対して動いている同業の人と話すのも好きです。

でももし、これが単に「このブランドの今の商品が好き」だけで仕事をしていると、商品が変わったとき、そしてターゲット層が変わったとき、ブランドイメージが変わったとき、また自分の好みが変わったとき、いちいち退職・転職の文字が頭をよぎることでしょう。

ブランドやテイストの好き嫌いをモチベーションにするのは、そういう意味で危ういです。会社の決断に影響されすぎてしまうおそれがあります。

販売員の仕事の中で、どのパートが好きか、何が得意で頑張れるかを基盤に、次に何をやってみたいかを考え進めながら少しずつでも行動し、目的に向かいましょう。そうすれば、たとえブランドの中身が変わっても、ご自身の好みやライフステージが変わっても、「やりたい仕事の続き」ができますよ。

 

 

 

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森野 咲
About 森野 咲 100 Articles
森野 咲 (Saki Morino) 1979年神奈川県生まれ 販売員歴通算16年、店長経験5年。 (株)ワールドストアパートナーズ→スターバックスコーヒージャパン(株)→(株)トゥモローランド→(株)LVMHグループ →個人事業主として2016年に独立、鞄メーカーの販売にあたる。月刊誌「ファッション販売」執筆中。 30代半ばでもう若くないと一度販売を辞めたものの、すぐ復帰しました。限界だと思いたかったけど違いました。やっぱり店頭が好きです。 2018/7/1迄、TopSeller.styleブログ火曜日を担当。 https://note.mu/funrastic

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