”制限をつくること”を怖がらないものづくり

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こんにちは、なかみぞです。

ファッションにおけるクリエイターを表現する一つの修飾語として、

「自由な」とか「無限大の」とか、そういう言葉を使いがちなのが日本なのかなあ、と思うこともあるのですがどうでしょうか。

海外の見出しではあんまりそういう単語、見かけないんですけれど。わたしの英語の解釈力の問題の可能性も・・・。

制限のない自由な発想、とってもいいと思います。

必要なこと、大切なことです。

でも、制限をつくることを怖がらない勇気も必要です。

 

一つ目的を決めれば、制限は自然に決まる

制限の中でのものづくり、辛いでしょう、したくないでしょう。

と言われることが多く、驚きます。

たとえば売り上げたい数字をある程度決めるだけで、デザインには制限が生まれます。

何足売る必要があるね、とか、でもターゲットがその規模間なら上代はこの値段が必要だからこの素材じゃダメだね、とかもう俄然制限が出てきます。

その制限をクリアするアイディアや、いやこう考えてみたらどうだろう。という”制限の種類”を考える余地はあります。

でもなんでもかんでも自由に、思ったように、やってください。

そう誰かにお願いすることがあるとしたら、完全にその人は舞台を降りています。

そしてそれを言われたデザイナーは自分で制限を作っていかなくてはなりません。

そのフローチャートをどこかでぶち壊すと、目的→アウトプット間でつじつまが合わなくなります。

 

重要だと知った”要件定義”

この言葉はアパレルで学んだ言葉ではありません。

むしろ出会った当初、アパレルでは聞かない言葉だと思ったくらいです。

検索すると、システム開発系の記事が多く出てくるかと思いますが、出版、DTP(印刷物)、webデザイン、空間デザインなどアパレルを飛び出すとあらゆるシーンで耳にしだした単語です。

例えば開発だと
要件定義 → 設計 → 製造 → テスト

のような大まかとはいえフローチャートがあることが多いです。

要件を定義するというのは、どんな機能が必要でシステムが備えるべきものをユーザー側(もしくは部門)から聞き出していくことになります。

ガチガチの要件定義をする必要はないとはいえ、我が業界はものを作るときにこれがすっぽり抜けすぎではと思うこともしばしば。

困ってると呼ばれて行ってみたら、はい好きに作ってください!!

って言われること、本当に多いので。

何もない、まっさらです、本当にある怖い話です。

 

これに時間を割いて欲しい

なにか新しいことをしないといけない、という状態になることはあるでしょう。

でもそのときに、すぐに物理的になにかを作ろうとするのではなく、何を作って何をするのか。を考えることに時間を割いてください。

ものづくりはいまそういう時代になったと思います。

もしも「これを作る」が決まっているなら、それをもってして何をするのか。

「これをする」が決まっているなら、そのために何を作るべきなのか。

そしてそれはなぜなのか。

これを定義し、言い切ることは大変怖いです。

でも怖いということは、それが商品の肝であることが感覚としてわかっている証拠でもあります。

もちろん、やってみて失敗すると、人格否定染みた否定をしてくる人も絶対にいます。

でもそれが勝負に出るということです。

勝負に出ずして、勝ちはないのは自明。

ものを作るなら、そして市場に売りたいなら、

制限すること、要件を定義することから逃げないでください。

定義することで、その商品の見栄え、営業トーク、売り場、値段様々なものに目的に沿った統一性が出ます。

定義の段階で、きちんと狙えばちゃんと意外性も出ます。正直ガチガチに決めたところで、必ず意外な展開が起きるものです。

死ななきゃ修正は効きますから。

制限することは、クリエイションにとって敵ではありません。

 

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About 中溝 雪未 71 Articles
1990年生まれ。コレクションブランドの企画室でインターンからデザイナーアシスタントとして勤務。その後アパレルブランドで布帛・ニットをはじめとするデザイナーの経験を積み独立。現在フリーランスとして企画・デザイン・パターンを担当。 プロダクトアウトなものづくりからマーケットインまで、偏らないバランス感覚を武器に、コンセプトメイクからお客様に届くまでをディレクションするプランナーとして業界を問わず活動中。

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