商品デザインと価格だけを調べてリサーチした気になっているアパレル企業が多すぎる件

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以前トプセラのメンバーだった菜園才媛、うにくまさんがリサーチについて書いておられます。
決してアーバンリサーチでもナチュラルリサーチ(この屋号知ってますか?ww)でもありません。

https://note.mu/lumiukko000/n/n87e2171e5a91

他社との比較をつぶさに行うことで自社の方向性が見えてきますから、リサーチすることは非常に重要であることは言うまでもありません。
才媛うにくまさんだからこそ、リサーチしまくっているといえます。

しかし、アパレル業界を広く見渡した時、リサーチしたことで満足してしまう個人、企業、マーケティング会社が数多くあって失笑を禁じ得ません。

アパレル業界で数多く見られる「リサーチ」とは、

1、他社の商品のデザインを記憶する
2、他社商品の価格を記憶する
3、終わり

という感じです。

で、リサーチの感想やレポートが

「〇〇ブランドではMA-1が売れていた」
「MA-1の価格は3990円だった」

ということだけで終わってしまいます。おしまい。。。なんてオチを付けたくなりますね。

たしかにこれも重要なリサーチの一つだが、これだけなら、単に買い物好きのそこら辺の主婦だってできています。
もしかしたらアパレル業界のオッサンよりも主婦の方がリサーチ力は高く、記憶力も高いかもしれません。

どうしてこのようなリサーチがまかり通るかというと、それは長らく、アパレル業界が他社の売れ筋のデザインをパクリ合うことで売れていたからといえます。
他社の売れ筋商品のデザインをパクってそれよりも安い値段で発売します。

これで2000年ぐらいまでは売れていたのです。

場合によっては、展示会場で見た商品をすぐさまコピーして、本家本元よりも早く店頭に並べる業者も珍しくありませんでした。

今の中国、韓国メーカーと同じことをやっていたといえますし、ZARAはこれをグローバルにやっているともいえます。

ですから、いまだに「展示会を開催したらパクられる」と言って頑なに展示会をクローズドで行いたがるアパレルや工場も珍しくありません。
某ケミカルシューズ産地組合の展示会なんて、招待状だけは広く巻くけれども、取材はお断りという意味のわからない状態になっています。
取材お断りでどうして業界新聞に案内状を送り続けているのかまったく理解不能です。

送料の無駄でしかありません。

話を戻すと、商品のデザインと価格のリサーチはたしかに今でも重要です。
ですが、それだけでは売れる商品、売れるサービスは作り出せません。

そのデータをいかに加工して分析するかが重要になっているのですが、それを理解しているアパレル企業、アパレル業界人があまりにも少なすぎるのが現在の惨状を招いているといえます。

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南 充浩
About 南 充浩 123 Articles
1970年生まれ。大学卒業後、量販店系衣料品販売チェーン店に入社、97年に繊維業界新聞記者となる。2003年退職後、Tシャツアパレルメーカーの広報、雑誌編集、大型展示会主催会社の営業、ファッション専門学校の広報を経て独立。現在、フリーランスの繊維業界ライター、広報アドバイザーなどを務める。 2010年秋から開始した「繊維業界ブログ」は現在、月間15万PVを集めるまでに読者数が増えた。2010年12月から産地生地販売会「テキスタイル・マルシェ」主催事務局。 日経ビジネスオンライン、東洋経済別冊、週刊エコノミスト、WWD、Senken-h(繊研新聞アッシュ)、モノ批評雑誌月刊monoqlo、などに寄稿 【オフィシヤルブログ( http://minamimitsuhiro.info/ )】

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