Webで売りたいなら「リアル」を強化せよ!

お題から意味不明ですみません。このTopsellerでもよくお話しているのですが、webに知見の無い人に限って「全てがweb上で完結する」と思い込んでたりします。例えば、

○LINE@の会員やソーシャルのフォロワーを獲得したい

とか、

○web上で集客して売上をアップさせたい

とかも、全てweb上だけの施策で拡大する事が可能だと思ってたり。

もちろんweb上でもやれる事はたくさんあります。でもこれ、ブランドのフェーズにもよりますが、リアルで頑張った方が早いケースも往々にしてあるのです。

 

ファン獲得は実店舗の方が遥かに簡単

実店舗、特に商業施設の中であれば既に回遊しているお客がいます。その方々はブランド認知も無いのにふらっとお店に立ち寄ってくれる事もあるし、中には物を気にいったら購入してくれるケースもあります。

webの場合、これはECモールで回遊したお客が購入していくって事になるんですが、ECモールでは顧客データを獲得できません。だから自社でECサイトを立ち上げるんですが、その場合ふらっと来店なんて期待できません。何故なら「検索」させるにはそもそもブランド認知が必要ですし、ブランドに関する関連キーワードで流入させても、たった一度の流入で注文までさせるのは至難の技だからです。ソーシャルがきっかけで流入してくれるユーザーも同様ですね。ふらっと来て買ってもらえるのってweb上だとめっちゃ難しいんです。

 

LINE@やソーシャルのフォロワーを増やすのは「購入の前後」

ではリアルのどこを強化したらファン獲得が容易になってくるのか?ですが、これは実店舗での「購入の前後」になります。既に購入を決めているお客さんに「LINE@で登録したら○○%OFFします。」とか、もしくは何かプレゼントを用意したりする。既に購入を決めているのですから、それ以上得するのであれば誰も断る理由がありません。通知が余程「面倒だな」と思われない限りは登録してくれます。その後、しょーもない配信ばかりだったらすぐブロックされますが…。ただ、こういうきっかけからLINE@に登録してもらってwebに送客し、再訪率を上げていく事が可能なのです。

ソーシャルメディアも同様で、購入してくれるという事は少なからず商品に興味関心があったという事です。そういうお客に積極的にソーシャルアカウントをプッシュする。ソーシャル専用のショップカードを用意する事も必要でしょう。

webの現場でこういった事をよく指示するのですが、毎月目標を立ててそれに向かって実行する人間はめっちゃ少ないです。これってやるかやらないかだけの問題なのですが、実行させるのがいかに難しいか。。

 

注文数を増やすのに一番簡単な方法は「認知度向上」

身も蓋も無い話をしますが、注文させるのに一番簡単なのは認知度を上げる事です。検索キーワードの中で一番CVRが高いのは「ブランド名」での検索からです。

※CVR(コンバージョンレート)…Webサイトの訪問者数に対する、そのサイトで商品を購入したり会員登録を行ったりした人の割合。

「それができないからwebで何とかしてほしいんでしょ!」

という声が聞こえてきそうです。もちろんそれも両輪でやります。でも知名度を上げる一番手っ取り早い方法は流通量を増やす事です。流通量を増やすには直営店を増やすか、卸先を拡充するかになります。webコンテンツをバズらせるという方法もありますが、それってブランドの設計から関わってくるので下手したらリブランディングが必要になります。直営店は出店コストもリスクもめっちゃ高いですが、卸は買取という条件であればリスクは軽減されます。(キャッシュフローは大変ですが。。)つまり、先に卸で流通を拡大しておき認知度を上げ、そこからweb販売で利益率を確保するという戦略も有りな訳です。

と、いくつか例を挙げてお話しましたが、これは何も責任をリアルに押し付けるものではありません。「両方ともやっていかないとスピード上がっていきませんよ。」という事です。webでの販売を強化するなら、各課題においてリアルでできる施策を立案する。両輪で進めていく事こそwebで販売する為の解決策なのです。

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深地雅也
About 深地雅也 155 Articles
株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。