こんにちは、ヨツモト リョウヘイ(@Playtopseller)です。
アパレル業界のデジタルシフトがより加速すると予想される2021年。
その中で今までアパレル業界の総売上の9割をつくってきた店舗と、店舗スタッフの役割はどう変わってくるのか?
求められる事は実は変化ではなく「回帰」という言葉の方が適切だと思っています。
もともと、店舗や店舗スタッフに求められて来た役割へ回帰することが重要になってくる。
それは、目の前のお客様一人一人に「そのブランドの、その店舗の、その商品の良さ」をしっかり伝えていくアンバサダーの役割だと思うのです。
販売するブランドや商品を誰よりもあなたは好きでいますか?
アパレルスタッフになった理由は人それぞれだともいますが、志望動機で「好きなブランドで働きたかった」という理由が多いはこの業界の1つの特徴です。
自分自身がそのブランドの一員になって、好きな物やことを伝えたい。
もっと多くの人に知ってほしい。
企業やブランドに共感し、ブランドと共に成長していきたい人もいるでしょう。
今からデジタルシフトを加速して行く中で、店舗やそこに勤務するスタッフの一番大切な役割は、その思いをお客様に伝えることです。
「自分はこのブランドが好きです」
とブランドも商品も企業も、恥ずかしげもなく心から伝えられることが必要とされてくる。
今のお客様は、あなたの店舗へ来店する前にHPやSNSの情報から作られる「事前期待値」を持って来店します。
店舗は、まずその事前期待値に答えなくてはいけません。
お客様が良いと思って来店してきてくれたブランドや店舗は、あなたが思った通り以上ですよ!私も大好きですから!!と伝えられることによって肯定してもらえる「仲間」と楽しく買い物ができる。
この体験を提供するためには「アンバサダー」にならないといけないのです。
店舗に陳列されている商品の翻訳
ブランドアンバサダーとしてお客様の仲間となる上で欠かせないのが「商品の翻訳」です。
あなたはなぜこの商品が作られたか?ブランドやデザイナーがどういったメッセージを込めているのか?自分の言葉でどのくらい伝えられますか?
あなたはアンバサダーとして誰よりも商品の「目に見えない」部分を伝える必要があります。
その部分こそがブランドとお客様を繋ぐ部分であり、その部分を作るのがあなたなのです。
Webで溢れる情報だけでなく、あなた自身の言葉にして伝えることが重要であり、それがブランドの強みになります。
「同じ価値観の人と話せる」体験価値はこれからの店舗の強み
店舗のスタッフの役割はファッションアドバイザーという立ち位置から、お客様と共に喜び、悩み、共感する。
そんな立ち位置に近区なって行くことが、これから求められる役割であり、実店舗での強さになっていく。
スタッフ自身がブランドのアンバサダーであり、その予備軍であるお客様を仲間にしていく。
あなた自身がなぜこの店舗に勤務しているのか?なぜその商品が好きなのか?
あなたの言葉でお客様にどんどん伝えていき影響の幅を広げて行く。
そうして共感してくれるお客様、協力してくれるお客様、アンバサダーになってくれるお客様をどんどん作って行く。
お客様自身が「参加」できる。そんな体験価値を作ることが店舗の強みになってきます。
好きなら自信を持って
アパレル業界の急速に進むデジタルシフトの流れを変える事はできません。
むしろ、今後はデジタル上で何ができるのか?がアパレルビジネスの主流となるでしょう。
そんな中で店舗でしかできない「体験価値」を作れるのは、今店舗に従事するスタッフです。
あなたが、今その店舗にいる理由をもう一度考えてみるタイミングに来ている。
なぜ、この業界で仕事をしているのか。
この業界を支えているのは、あなたの「好き」があるからこそ。
その「好き」を一緒に楽しめることこそ、今必要とされている店舗の価値に繋がるんじゃないでしょうか。