先々週から数回にわたって【EC担当者が求められる「売るために」やるべき100のコト】と題して、現場で必要な実務上のスキルについて。またECについて勉強していく際のインプット方法やマインドについて書いていきます。

これまでの2回では「原稿出し」「撮影における知識」について書いています。

EC担当者が求められる「売るために」やるべき100のコト-原稿出し編-

EC担当者が求められる「売るために」やるべき100のコト-撮影における知識編-

今回は「撮影」における実務編に関して9項目をお送りします。

前回の「撮影」における知識編の中で

「売上に直結する業務=撮影」ですが、上達するコツは理解と実践の2つを繰り返すしかありません。知識だけを詰め込んでも、逆に闇雲に撮り続けても上達はしません。正しく知識をつけて「撮影」を理解し、それをもとに実践していくことが必要です。

というお話をしました。今回はその実践に必要な内容となっています。

今回もプロカメラマンではなく、EC担当者として必要な「撮影」についての知識をお伝え出来ればと思います。

やるべき9のコト-撮影における実務編-

・撮影は事前準備できまる
・カット数には気をつける
・トリミングを意識する
・ロケは天気とのたたかい
・時間帯は揃える
・時間管理を忘れない
・ポージングよりまずは動作から
・ロケでは小物を使ってリアリティを
・撮影はお客さんの目

・撮影は事前準備できまる

1枚の写真を撮る時間は1秒にも満たないわずかな時間です。
しかし、その1枚が売上のゆくえを大きく左右します。

「どういった画像にするのか?コーディネートはどうするか?どこをアピールするか?」はもちろんのこと、折りジワやたたみジワがないかどうかなどにも気を配りましょう。画像のクオリティに影響します。

これらをその場で行き当たりばったりに対応していたのでは、狙った通りの撮影はできませんし売上をとれる画像にもなりません。

撮影をする前にキチンと準備をするための時間を確保する。
そのためのスケジュール組みも、EC担当者の大切な仕事になります。

・カット数には気をつける

撮影をするにあたりどういったカットが必要なのか?ということは、常に頭に入れておかなければなりません。

フィルムカメラと異なりデジタル一眼レフカメラはデジタルデータで記録されていくため、容量によっては無制限に近い枚数を撮影することができます。
だからと言って、やみくもにシャッターを切り続けてしまうとあっという間にものすごい枚数になってしまいます。

しかし、実際に使用する画像というのは、1色あたり3~5枚程度です。
例えば、3色展開の商品であれば9~15枚程度になります。

とりあえず、たくさん撮影をしてその中から選ぶというやり方もありますが、無意味に撮影枚数を増やすということは撮影時間の増加、その後の画像選定時間の増加と全くいいことはありません。

EC担当者の業務は撮影、画像選定だけではないのですから不必要な時間の増加には気を付けましょう。

・トリミングを意識する

撮影してきた画像をそのままのサイズで使用することはありません。
基本的には決められたサイズに画像をトリミング(サイズ調整)します。

“決められた”というのは、画像を登録する先の自社ECサイトやモール毎に規定の画像のサイズという制約があるためです。
また、商品ページ以外にもバナーやサムネイルで使用する場合にも、規定のサイズがあります。

その画像をどこで使用するのか?というのを意識した撮影をしないと、いざ画像をトリミングしようとした際に被写体がイメージ通りに収まらず、大きすぎて切れてしまったり、小さすぎてボケてしまう、またバナーやサムネイルでは、文字やロゴを入れるスペースがつくれない等といったことが発生してしまいます。

必ず撮影の際は、「この画像は何に使うのか?この画角でそれが可能なのか?」を意識しましょう。

・ロケは天気とのたたかい

ロケ(=屋外での撮影)は天気の影響をモロに受けます。
晴れていればひとまず安心ですが、それでも常に一定の安定した撮影ができるわけではなく、雲があればタイミングによっては日差しを遮られたり日影ができるなどして光量が変化してしまいます。

また雨であれば、機材が雨に濡れては故障の原因にもなるのでそもそも撮影ができない場合も出てきます。
仮に雨をしのげる場所を確保したとしても、太陽が出ていないために光量が確保できなかったり、撮影商品が濡れないように配慮したりする必要があります。

撮影の日程が決まったら天気予報の確認をしつつ、悪天候による撮影への影響をあらかじめ想定し、スタジオ撮影に切り替えるなどの代替案も準備しておきましょう。

・時間帯は揃える

晴れていても(朝、昼、夕方)とでは、太陽の位置が異なるので日差しの強さや角度に違いが出てきます。
同じ日に撮影したものでも、午前中と夕方で撮影したものでは色や質感の見え方がまるで変ってきます。

そのため、可能な限り同じ品番は続けて同じような時間帯に撮影しましょう。
1つの商品ページの中に異なる時間帯の画像が入っていては、色の見え方などにバラつきが出てしまいお客さんが混乱してしまいます。

もし同日での撮影が難しい場合は、別日の同じ時間帯に撮影したり、スケジュールを組みなおしその品番ごと撮りなおすという選択も必要です。

・時間管理を忘れない

画像のクオリティを高めるためであっても、撮影に時間を湯水のごとく費やすのはやめましょう。
画像は売上を左右する重要な要素ではありますが、唯一の要素ではありません。

EC担当者には「撮影」以外にもやるべきことはたくさんあります。
事前準備をしっかりとし、イメージを固めた上で撮影に臨めば不必要に時間をかける必要はありません。

撮影当日に必要以上に時間がかかってしまう理由は、(コーディネート、天候、ロケ地)などの準備や想定不足がほとんどです。

とは言え、必要な画像が撮れない場合「出来る限り粘ってなんとかしよう…」となるのは仕方ありません。
しかしその場合には、必ず何時をデッドラインとするのかを事前に決めるようにしましょう。

・ポージングよりまずは動作から

撮影における大切な要素に「モデル」というものがあります。
カメラマンはただ目的の画角でシャッターを切るだけが仕事ではありません。

モデルに着せたり持たせたりする場合、そのモデルに「どう動いてもらうのか?表情は?仕草は?」というところまでコントロールするのも必須になります。
これはプロのモデルであっても、店頭のスタッフをモデルにする場合も同じです。

経験豊富なモデルであれば、ポージングなどをある程度まかせても撮影は成り立ちます。
しかし、経験が浅い場合やはじめての場合など新しくモデルになってもらう方ではそうはいきませんし、ポージングを指示しても必ずぎこちなく硬くなってしまうでしょう。

その際、無理にポージングをさせるのではなく、なにか具体的な動作を伝えてあげましょう。
例えば、壁に寄り掛かったところからこちらへ歩いて来てくださいなど。

頭で考えて意識した動作よりも、無意識に出来る動作の方が自然な動きや表情になります。

・ロケでは小物を使ってリアリティを

ロケ(=屋外での撮影)というのは、実際に使用したらどうなるか?をイメージしてもらうためのものでもあります。
そのためバッグやアクセサリー、帽子、時には自転車などを使ってコーディネートにリアリティを持たせましょう。

また季節感をプラスするという意味でも小物は重要なアイテムです。
ECでの「撮影と販売」では時期にずれが生じます。
例えば、8月にダウンの撮影をするなんてこともザラにありますからね。

しかし、だからと言ってダウンの中にTシャツというのはあまり季節感がありません。
インナーはロンTやニット、小物にニット帽などがあれば、よりリアルにイメージがわきますよね。

・撮影はお客さんの目

撮影というのは「こちらが見せたいものを見せる」だけでは足りません。
ECサイトでは実際に商品を手に取って見れない「お客さんが見たい」と思う部分の画像を、売る側が先回りして用意する必要があります。

お客さんが見たいと思う画像に関しては、店頭や口コミ、問い合わせなどの「お客さんからの声」の中にヒントがあります。
想定して撮影するだけではなくて、上記の中からも需要のかけらを見つけだしてください。

 

いかがでしたでしょうか?
当たり前な項目もあったかとは思いますが、今一度見直してみるのも良いかと思います。
また、「この項目がなかったけど必要じゃない?」というものがあれば
藤村のTwitterアカウントまでリプライやDMで教えていただければ幸いです。

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