マッチングサービスで「フリーランス販売員」の実現は可能か?

MESH Well

慢性的に販売員不足のアパレル業界ですが、その原因としては薄給や労働環境、結婚・出産などなど、様々挙げられます。前者は業界を離れ違う業種で勤務される方が多いと推測しますが、後者は時間さえ合えば働いてくれる人が多いでしょう。

上記の「メッシュウェル」は販売員とブランドをマッチングさせ、隙間時間に業務を依頼できるというもの。今までは派遣会社がここを司っていたように思いますので、今後めっちゃ競合してくるんではないかとも思いますが。

 

 

○販売員がフリーランスで活動するのは可能か?

Webサイトの中身を見てみますと、この事業展開により販売員のフリーランス実現をも目指しているように思えます。販売員フリーランスの売上アップを図ろうと思うと、

 

稼働日数 × 単価 =自分の売上

 

という式になり、「稼働日数」と「単価」を上げる事が求められます。

ではまず稼働日数ですが、案件としては、

 

①人手不足の店舗の穴埋め要員

②ポップアップストアでの販売代行

 

が大半の依頼になるかと推測されます。正直なお話、これで年間通してフル稼働させるのって結構難しいと思われます。①は一番派遣と競合するので価格勝負になるでしょうけど、②はちゃんと自分の都合と合致する予定で案件がしっかり入ってくるかがわかりません。なので、今のところは現役販売員が休みの日にお手伝いに行く程度か、ドロップアウトした主婦などが空いてる時間に販売するか。これをメインに動くとなると稼働率が不安ですので、副業的にしか使えないような印象です。

 

続いて単価ですが、これを上げようと思うと売上に対するパーセンテージで交渉する必要が出てきます。一般的な販売代行の手数料って大体が売上の15%前後を報酬として受け取ります。(商材によっても変動します。)売上を伸ばせば単価アップは望めますが、売上をしっかり取れるかどうかには条件が伴います。それは「商品力」と「売り場」です。そしてそんな美味しい案件は数が少ないでしょうから、単価を上げる事もまた簡単ではない。リスクヘッジして固定でいくら…、という話になってくるとサラリーマンやってる方が割りが良くなるでしょうし。

 

 

○自分の周りのフリーランス販売員の事例

僕の周りではフリーランスで動いている販売員が数人います。で、皆さまどういう風に動いているかと言いますと、案件を潤沢に持っている大元の方(トプセラ執筆者は大体こういう方ですね)に付いて、その方と契約という形で働いている人が多い。案件を取ってこれるかどうかは個人の実績や営業力によるので、それができなければ下請けになります。まぁ既にフリーランス販売員として動いているなら、「MESH Well」は稼働日数を上げるのに朗報かもしれませんね。

 

結論としては、このサービスが立ち上がったところでフリーランスとしてちゃんと売上あげれる人はほとんどいないという事です。ランサーズやクラウドワークス見てたらわかりますが、マッチングサービスだけでフリーランスになれたら苦労はしません。現時点でフリーランスの人や、隙間時間がある人がお小遣い稼ぎをする程度になると推測します。フリーランスになりたければとにかく「営業」と「実績」を強化する以外に方法は今のところありませんね。

 

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深地雅也
About 深地雅也 155 Articles
株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。