退職交渉中に強い引き留め。どうする?

皆さんこんにちは!
アパレルキャリア論担当のマリです。

8月に入り、夏本番の厳しい暑さが続いていますね。
この時期になると、販売員時代店頭と外の寒暖差で体調を崩しがちだった苦い思い出が蘇ります。
皆さんもくれぐれもお気をつけくださいね。

さて、今日は【退職交渉中に現職からの引き留めで転職自体を悩み始めた】という場合の考え方についてお伝えします。

退職交渉。引き留めはあるもの

無事に内定が出て、現職に退職を申し出るタイミングで必ず通る道、退職交渉です。
特に初めての転職の場合、慣れない転職活動に続き、退職交渉と精神的にもタフなものですよね。
そんな退職交渉では、ほぼ引き留めがあると心得ておくだけで臨み方が変わってくるはずです。
退職交渉を受ける現職側の視点で考えると理解しやすいでしょう。
退職に伴い後任の人事を考えなければならない、外部から新たに採用するとなると時間もお金も掛かる、なかには部下が退職となれば自身の評価が下がることを懸念しているというケースもあるかもしれません。
本当にあなたのキャリアを思っての退職引き留めなのか、冷静に判断することが大事です。

年収アップを提示されるケースも

退職交渉中にあるケースとして、内定先の提示年収を聞かれ、同等の年収にアップするという現職からの提案も。
転職理由が年収だった場合、この話に飛びつき、その場で現職に残るという選択をされる方も中にはいらっしゃいます。
しかし、その判断も一度冷静になって考える必要があるでしょう。
これまで現職できちんと評価されていれば、退職を申し出る前から年収は上がっていたはずです。
一時的に年収が上がったとしても、現職の年収テーブルや評価制度が変わらない限り、今後の上がり幅は予想できるでしょう。
また、一度退職を考えた社員として社内では見られてしまう覚悟も必要です。
またいつか転職を考えるのではないかという点から、社内での昇進などに影響する可能性もあります。
いっときの感情で決断することは危険です。
この辺りも考慮した上で、現職に残るのか、転職をするのかを決断しましょう。

転職を考えた理由に立ち返ろう

退職交渉中に強い引き留めにあうと、次第に交渉自体に疲れてしまい、このまま現職に残ろうかな、、、とネガティブな理由で考え始めてしまう方も少なくありません。
ですが、本当にそれで良いでしょうか?
転職活動をスタートさせるにあたり、必ず転職を考えるきっかけや理由があったはずです。

私自身も、初めての退職交渉の際にはとても難航したことを覚えています。
直属の店長に退職を申し出た後は、それを聞いた営業部長、MDトップ、副社長と次から次へと引き留めに来られました。
それ自体は申し訳なさもあり、心苦しかったですが、当時の私が転職を考えたきっかけは年収でした。
改めて原点に立ち返り、ここで現職に残る選択をすることは未来の自分にとって最良の選択ではないと判断し、今の私がいます。

転職で全ての希望がパーフェクトに叶うということはありませんが、少なくとも退職を考えた理由やきっかけに立ち返ると、現職に残るのか、転職をするのかが冷静に判断できるはずです。
自分のキャリアを作るのは自分です。
大切な自分のキャリアを、人任せではなく、自分の意思と覚悟で選択できる人が一人でも増えることを祈っています。

それではまた次回!

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鶴戸茉利
About 鶴戸茉利 28 Articles
宮城県仙台市出身。 新卒で外資系イタリアブランドに入社。販売員として複数店舗で勤務しトップセールスとなる。 その後ファッション業界専門の人材紹介会社で主に外資系ラグジュアリーブランドのヘッドハンターとして転職支援を行う。 現在は株式会社ALL IS NEWの執行役員として、人材部門の責任者を務めている。 その他、文化服装学院の講師業、コミュニティスナック「BANQUET CIRCUS」のママ等、幅広く活動中。