আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)
みなさんこんにちは!バングラデシュよりハルカがお届けします!
このパンデミックを、どう捉えますか?
長い長い歴史を通して考えると、いま私たちが直面しているパンデミックは大したことでないのかも知れません。過去を遡ると、日本国内でさえ何十万人と亡くなった疫病があり、視点を広げ世界全体で見ても、今回のものとでは比でない規模感の大きな被害がかつてあったという事実が残っています。
過去に起きたそれらの被害と、今回のパンデミック。単純に比較することは難しいですが、一つ大きな違いがあるとすれば、全ての記録を一般人レベルから残せる、ということ。
例えば、アパレル業界に関して。販売員の視点、消費者や生産者の視点、立場は様々ありますが、それぞれの視点からのデータを残せます。SNSの発展に肖り、この事実を後世に教訓として伝えて行くことが、今回のパンデミックに直面している私たちの役目の一つ、なのではないでしょうか。
現在のバングラデシュ
そして私の役目は、アパレル生産国であるバングラデシュの現状を、現場から離れた皆さんにお伝えすること。あまり関わることもなくイメージも湧かないアジアの途上国ではありますが、アパレル大国であるこの国と皆さんとの関わりがない訳はなく。知る一つのきっかけになれたら嬉しいです。
パンデミック下におけるバングラデシュのアパレル生産業界の状況はというと、ほぼ通常に戻っていると言われています。正確に言うと、BGMEA(=バングラ縫製協会)から、昨対同等と公式発表されている。
しかし現実は、その情報を鵜呑みには出来なそうです。ここ半年でクローズした工場は数知れず。国内に約7,000もの縫製工場があると言われるこの国で、その全てが生き残っているとは言い難い現実があります。
欧米諸国や日本と直接取引をしている大規模工場は、確かにBGMEAの発表通りかも知れません。しかし、いわゆる下請け工場などの小規模工場は、人知れず静かに消えていったところもあるようです。現地人の知り合いである工場オーナーから聴きました。
一次情報を取りに行く
ニュースや新聞で見る情報。どこまで信じることができますか? 況してやこのパンデミック下で、エリアを跨ぐ移動が自粛される世界観において、どんな情報を取りにいきますか?
冒頭で述べた通り、たしかにSNSの恩恵を肖るという場面もあります。しかし、事件は現場で起こっていることに変わりないです。本当に必要な情報は、あるいは自分自身の足を使って取りにいく必要があるのかも知れません。
大量生産の「クセ」
バングラデシュ、実は世界2位のアパレル生産大国です。ここ最近は、第3位のベトナムと拮抗していますが、それでも世界のアパレル業界を支えていると言っても過言ではないでしょう。
そんなバングラデシュのお家芸は、「大量生産」。主に欧米系のファストファッションブランドからのオーダーが国全体の7割を占めると言われています。商品1型に対し、数万点を受注。生産する量は多く、納品するスケジュールはカツカツという状況の中で、はっきり言うと、オーダーするブランド側から求められるのは「品質」でなく「納期」なのです。
そして、「納期」を守るために大切なのは、いかに効率よく生産を進めるか。
1着の商品を生産するのに、何十人も何百人も沢山の人が関わります。生産工程において、一人でも効率の悪い動きをする人が居ようもんなら、その数秒の遅れが何万倍にもなり、大幅な遅れを生みます。
その遅れを生まないために。対処法はなんと、効率よく生産を進められる仕様に変えてしまうのです。
例えば。1枚のシャツ。1秒でも早く縫えるのは、曲線より直線。たとえオーダー側が曲線の型紙を指示したとしても、効率を重視するため、生産側が直線の型紙に変えてしまいます。型紙が変わるタイミングで、生産側からオーダー側に相談があれば良いのですが。ない場合もある、そうです。
仮にこの現象を、大量生産の「クセ」とするならば。効率が良くなり納期を守れる、時には工賃を抑えられる。
大量生産の文脈では、喜ばれる場合もあります。
日々の闘い
一方で。少量生産や受注生産の文脈では、もちろん対局です。
バングラデシュ発のアパレルブランドを立ち上げ中の私たち、求めるものは言語道断で対局側です。しかし、お家芸が大量生産のこの国は、無意識レベルで「クセ」を出してきます。
口頭で伝えて論理で納得しても、なかなか「クセ」はとれない。何度も何度も繰り返し、失敗し、一歩進んで時に二歩下がり、時に二歩進むこともある。そんな日々を送っています。ただ、彼らのポテンシャルを信じたい。時代を先行するような生産者になっていきたいし、なるべきだと思っています。
明日もまた、闘いが待っています笑