店頭では完全に秋物が立ち上がった頃でしょう。動向としてまだまだ、気温高低差もあり”本格的に稼働”とは言えないものの、お客様の意識は秋物へシフトはしてるので、例年で言えば来週のシルバーウィークぐらいから”実売期”となってきます。
今週の間に在庫確保から人員シフトなど販売体制はしっかり整えたいところです。
”立ち上がり時期”となると、まず狙うターゲット層は普段からお付き合いのある「顧客」です。ブランドや店舗によっては早ければ8月あたりから、内覧会や受注会等の招待訴求をかけます。一部の外資系では「レセプションパーティー」なども開催されたり。
こういったイベントはお客様に「顧客である事の価値」をよりを感じもらう為、またブランド側では今後も離反を防ぐ狙いもあります。
前述したような「販促」は主に”顧客”を対象としたもので、ある程度経費の採算の目処が立つことから、販促内容の発信元はブランド本部が考案するケースが多々。
しかし、年間通して考えれば”売上拡大”や”新規顧客拡大”の狙いも必須です。顧客以外にも”フリー客”を対象にした販促も当然必要となってきます。
しかし、昨今”顧客”に対してもそうですが、”フリー客”を対象にした「販促」ってマンネリ化してきてるなと。どこのブランドも店舗も同じ”イベント”してるなと思います。
正直、ネタが尽きた感が伝わってきます。自身もネタに困ってますが…
◯店舗から考案した”販促”は結局、却下される
本部から
「店舗から案(販促)ないですか?」
という店舗主導で考案を依頼されるケースが増えてます。一見、現場の自分達に委ねてくれることは”現場の声”を活かそうと考えてくれているのでありがたいのですが、いざ提案すれば、大体は経費での採算理由や準備期間不足等を理由に”却下”となります。
「じゃなんで聞くねん!」
って、確かに内容自体に多少の”問題”はあるかもしれませんが、店舗側としても今までの販促事例から発案したり、経費等の採算も考えて提示してるわけです。各店舗環境において、できる範囲は限られてきます。もちろん、それらも考慮しているつもりですし、結局委ねてくれないのであれば
「最初からそっち(本部)で決めてくれ」
って愚痴が店舗側からこぼれます。
また本部側の責任なんでしょうけど、あらゆる”販促”を実施したことにより、
・どの客層をターゲットに対して費用対効果を生みたいのか?
・(販促)の目的は来店客数?購買客数?
が不明確で迷走してるもブランドも昨今よく見受けられます。
本部には「販促・プレス担当」という役職があり、その担当者が色んな市場調査を基に自ブランドで発案や立案していくことが本来の”販促”の流れや形ではないでしょうか?
だからって「任せきり」とは言いませんが、本気で”店舗の声”を活かしたいのであれば、もっと詳細を提示した上で話合いの場を設けるべき。
そして、もっと自ブランドの店舗に足を運び”お客様の声・顔”を見るべきだと考えます。それができないのであれば、販売員出身者に「販促担当」を任せる方が効果的になるような気がしてなりません。
AIDMAの法則でもAIDAの法則でもいいのですが、適切な販促は現場を知らずして実行できませんから。