3月もスタートしまして店頭では春物が全面立ち上がりの時期になって参りました。この時期になると、どんどんと新作が店頭に入荷されますので、リサーチしていても見るのが楽しく、ついついお買い物したくなる季節…、のはずなんですが。。
という、春物が立ち上がったばかりのこの時期に意味不明な文字が躍るショップが存在します。
皆様よくご存知のZOZOTOWNです。こんなん送ってこられたら誰がプロパーで商品買おうと思うんですかね。店頭もこれに合わせて春物はMAX50%OFFでタイムセールするのでしょうか?もしそうなら、上代設定って何なのでしょうか。春物が立ち上がったばかりの時期にOFFする上代設定に意味など無いと思います。ECモールとは違い、店頭はプロパーでしか販売しないというなら、それは店頭のお客さんをバカにしているのでしょうか。
一方、楽天に出店している得意先とお話をしていても、楽天スーパーセールを最近実施したばかりなのに次は「お買い物マラソン」と銘打ってまたセールやクーポンをやらなければならないとの事。名目を変えていますが、結局割引を続けてモール側は何としても売上を確保しようとしています。ブランド側が疲弊しようが知った事ではないのでしょうか。これだけ世の中にブランドが多ければ代わりなどいくらでもあるんでしょうけど。
モールの売り方はクーポンや割引がメイン
ECモールに出店するメリットはそのリーチ力。自社ECでは到達できないユーザーにブランドを届ける事が可能だからこそ利用するブランドも多いのですが、売上を取ろうと思うとモール内で広告を出稿しないと埋もれてしまう。また、クーポンを打たないと売上が伸びないという弊害もあります。結局、それによって利益が削られるが、売上がたってしまうとやめるにやめれない。これはどのECモールでも例外なく同様でしょう。結果、モールの安売り競争は激化し、冒頭のようなタイムセールなどの割引も起こってしまう。ZOZOTOWNを賞賛している方々は一度、最安値を検索してみてほしい。割引された結果、数百円代の商品が多くならんでいる状況はもはやSHOPLISTと変わらないように見えます。ユーザーが低価格商品を求めるのは普通の事ですが、このままではブランド側が疲弊し続けてしまい、出店する事が継続的では無いでしょう。
webをリアルに置き換えると自社ECは路面店で、ECモールはデベロッパーのようなものだと、どこかの記事で読みましたが、SCのタイムセール以上に割引を連発するECモールは、過去最高にブランド力を毀損するプラットフォームになりつつあります。結局、自前での集客を担保できなければ生き残っていくのは難しい。これからのブランド運営において、自前のチャネルをどう育て、構築していくかを改めて計画しなければ、モールに喰い物にされる未来しか見えてこないでしょうね。