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最近、僕が教えていた専門学生(学校卒業後、販売歴1~3年くらい)の人からよく相談があります。
いやほんと、結構な頻度です。
内容は、「辞めたい」「販売がつらい」などなど大体共通しています。
しかしよくよくヒアリングしてみると、店長に対する愚痴がほとんど。最終的には「販売自体は嫌いじゃない」「販売は続けてもいい」と出てきます。
学生時代にアパレル店舗でアルバイトをして、すぐ辞めてしまう学生さんも大体似たような事を言います。
という訳で、僕の周辺というとってもごく少数の統計で仮設を立ててみました。
◯店長が人材育成できない
まずこれ。学生の数が減ってるし元々専門学生は忍耐力ない人多いかもしれないので店長側にも大いに言い分があるのはわかります。
しかし僕も専門学校の講師やってて思いますけど、教える側の役割って飛び抜けて優秀な人材を育てる事ではないと思うんです。
そんな優秀な人間、ほっといても育ちます。だから僕たちの役割は人材の底上げ。
店舗マネジメントの金田さんがいつも言ってますが、その人その人に合った育て方ってきっとあるんです。
だから、それを見極めて人材育成しないと結構な頻度でつぶれちゃいます。それはどの職種でも一緒なんです。
◯店舗が増えすぎた為、マネジメントできない店長が続出
では何故、人材育成できないのに店長になれるのか?
ブランドによっては上がつかえてていて中々店長になれない企業もあるでしょうけど、店舗が増えすぎた為に育成が間に合っていません。
その結果、マネジメント力が育まれる前に店長になってしまった人が多いように思います。
そして良くも悪くも店舗というのは店長次第で大きく変わります。
こうしてマネジメントが出来ない店長が増えた結果、ちゃんと教育されないスタッフが続出。
「売上が上がらないし給料も上がらない。」「仕事が楽しくない。」「辞めたい。」という悪循環。
店長も、ブランドの多店鋪展開と教育制度の不備による被害者なのかもしれません。
◯店長の重要性の見直しを
ファーストリテイリングでは何より店長を重要視しています。理由は先述した通り。
会長の柳井さん曰く、「社員は自営業者であるべき」だそうです。店長って一社員ですけど、一つの店鋪の中では社長みたいに影響力あるんです。
それくらい影響力があるからこその柳井さんのお言葉でしょう。もちろんブランドの力であったりMDというのも大事です。
しかし今アパレルが抱えている問題点は、「人」が多くを占めているように思うのです。
会社全体としての教育制度。働く労働環境の改善。それも重要です。しかし、店鋪をマネジメントする店長の質が向上しない限りはどんなに条件が良くなっても離職率は下がらないのではないでしょうか。アパレル各社は改めて店長の重要性を見直す必要がありそうです。
とまあ、自分の周辺の状況のみで稚拙な仮設を展開しました。ご意見や批判などありましたらどんどん頂きたく思います。
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