効率の良い教育って何だ?

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専門学校で講師などしておりますと、教育をより効率的に行う為に新しい施策が提案されたりします。最近ですと「ライブ授業」なるものが導入され、東京で行われている授業がライブ動画で大阪やその他各地で見れるようになったり。

しかし、新しいやり方を導入するからといって全てが上手くいく訳ではありません。ライブとは言え、映像を見て授業を受けるのと、実際に目の前で授業をやってもらうのとは伝わり方が雲泥の差です。講師側も相手の反応を全て見る事ができませんからそれに応じて調整する事も不可なので、相当なスキルが必要になります。カメラの向こうの学生を感動させられる授業ができるって並大抵ではないのです。それこそ東進ハイスクールの林先生級でないと。

 

インプットはweb上だけでも十分可能

最近では「オンラインサロン」なるものがソーシャル上でも流行っており、中には「大学を辞めてオンラインサロンに入ろう」と吹聴するインフルエンサーもいるくらいです。巷で流行っているオンラインサロンの中身がどうかはさておき、確かに昨今インプットのみをしたいのであればいくらでもweb上に教材はあります。動画で英語を教えてくれるツールは充実していますし、iTunes Uでは大学の講義も無料で配信される事があります。本屋に行けばアメリカ有名大学の講義を日本語で説明した書籍も売っていますし、専門知識はググればいくらでも出てきます。つまり理論上、webを活用すればいくらでも勉強は可能なのです。

 

では学校はいらないのか?

「大学は意味が無い」とか「学歴なんか関係無い」とか言ってるインフルエンサーもたくさんいらっしゃいます。上記の事を考えると本質的にはそうなんでしょう。本人にやる気と継続力があるなら独学でも成長する事は可能です。しかし、多くの人間がそんな風にできる訳ではありません。人間ってもっと怠け者なんです。だから無理やりにでも可処分時間を奪い、強制的に学習しないといけない環境を作る教育現場が必要なんです。

頭の良い人たちはまるであなたが優れた人間であるかのように書籍やソーシャル上で語りかけます。そして多くの人が、今の自分のスタート地点を見間違い、一足飛びで成長できると勘違いするのです。これは個人的な持論ですが、教育というのはあくまで「底上げ」です。だから優れた人間のためといううよりはもっと普通の人や、もしくはダメな人のためのものだと考えています。僕自身がダメ人間だからわかるのですが、成長って本当にコツコツ積み上げなければできないものですし、実感できるのにもすごく時間がかかります。

再三お伝えしていますが日本のファッション教育、特にビジネス面は現状、現場のニーズと乖離しすぎていて学生の為になっているとは言えません。2019年が始まり年号も刷新されますが、ファッション教育も新しく生まれ変わってほしい。そして、そのお手伝いを今年も微力ながらさせてもらいたい思っております。

 

こちらも合わせて読んでみてください。

業界のニーズと乖離し続けるファッション教育機関

 

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深地雅也
About 深地雅也 134 Articles
株式会社StylePicks CEO。ECサイト構築・運用・コンサルティング、リテールのソリューション事業を中心に活動。並行してファッション専門学校の講師も務める。 繊研新聞にてEC関連記事連載中。→ https://senken.co.jp/posts/fukaji01

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