広告もユーザー参加型の時代?

LINE、カメラアプリ「B612」に「マイケル・コース」とのコラボフィルター登場

 

LINEは、カメラアプリ「B612」(iPhone・Android・Windows Phone対応/無料)において、ライフスタイル・ブランド「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」とコラボレーションしたフィルターを公開した。     「B612」は、多彩なフィルターを使用して、自分好みの写真や動画を撮影することができるカメラアプリ。顔認識することで、さまざまなエフェクトが楽しめる350種類以上の「アニメーションフィルター」をはじめ、写真に合わせて色や明るさをフリック1つで切り替えられる「レンズフィルター」や多数の写真を組み合わせられる「コラージュ機能」など、“自撮り”に最適な機能を提供している。2017年1月における月間アクティブユーザー(MAU)は1億人を突破しており、世界累計ダウンロード数は3億件を超える。

僕たちおじさん世代には全く縁がないので同年代の方々は知らない人多数だと思われるこの「B612」。僕も全く知らなかったのですが、専門学校の学生が使っていた事がきっかけで何故かアプリをダウンロードしております。(学生さんは普通のカメラで撮影される事を嫌うのです。。。)しかし3億ダウンロードはすごい…。

今回の取り組みはマイケル・コースとコラボしたフィルターが公開されたというもの。つまり、マイケルコースの商品やロゴを画像内に組み込んだ上で撮影が可能なのです。しかし問題は撮影された画像がどうなっていくかです。

当たり前ですが、まずは一緒に撮影した友人の間で共有されます。1ヶ月で1億人が使う訳ですから、それだけでもすごい影響力です。そしてこのアプリ自体にソーシャル機能がありますので、そこでも友だちと共有できます。更にはLINEなどで画像を送り合ったりする人もいるでしょう。

以前、LINEの役員の方がとある記事でLINEスタンプについてお話されていましたが、企業からユーザーに向けて発信される広告は無視される割合が非常に高い。ですが、ユーザー同士で発信する(この場合は企業が作ったスタンプ)ものに関しては受け取った側は無視する事はないそうです。確かにその通り…。皆さん知らない間に企業の広告配信に一役買っている訳なのです。

つまり無意識にマイケル・コースの商品やロゴをユーザーが勝手に広めてくれているのです。まさにユーザー参加型広告。。(勝手に名付けました。)余談ですがマイケル・コースはソーシャルを使った戦略が上手です。製品自体は大した事なく感じるのに売れているのはこういったプロモーション…おや、こんな時間に誰だろう?

 若者の文化や流行を知らなければ適切な広告を運用できない事実…。歳をとっていくにつれ、ここの感覚は確実に鈍っていくものなので、常に若い方々と触れ合っておかないと危険だとおじさんは感じた次第です。。

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深地雅也
About 深地雅也 155 Articles
株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。