タイトルが大阪弁ですみません。
接客で「◯◯は使わない」ユナイテッドアローズのエース、断トツで売れる理由
セレクトショップ最大手、ユナイテッドアローズが主力とする衣料品店「グリーンレーベルリラクシング」の秋山光億さん(37)は販売員の平均の4倍近くの売り上げを稼ぐ。ルミネ新宿店(東京・新宿)に勤め、主に男性用のスーツを扱う。ネクタイなどとの組み合わせの知識に「数字やカタカナをなるべく使わない」接客術を加えて、初めて店に来た段階から客を引き付ける。
(中略)
売るためにはまず分かりやすく伝えることを心がける。横文字の専門用語は極力使わない。「ラペル」は「ジャケットの胸の襟」、「テーラードジャケット」は「かっちりとした上着」と言う。
昨日、南充浩氏が書いた続きのような記事。ファッション業界では常識とされている用語が実は一般的ではなく、多くの方がその用語が出た際に「?」となるようで。それを顧客視点で「カタカナを使わない」は出てきそうで中々出てこない発想でした。ファッション業界にはよくわからない用語がそこら中にはびこっており、ファッション雑誌を開くと「異国の言葉?」と見紛う程の横文字で溢れかえっています。少し例を出してみましょう。
ダメージニットで旬のグランジスタイル(SPUR.JP)
今日着ているトップスは、オーバーサイズのヴィンテージライクなデザインがお気に入り」。ボトムにはロング丈のプリーツパンツを合わせてルーズにスタイリング。「上がニットなので、重く見えないようにあえてペールブルーをチョイスしたのがポイントです」。
サマーモードをフェミニンに彩る、ボタニカルジュエリーに注目。(Vogue)
サマーモードをフェミニンに彩る、ボタニカルジュエリーに注目。 愛らしく咲く花やみずみずしい葉っぱ、その草花に止まる虫など。自然の世界を描いたボタニカルモチーフのジュエリーに今夏、注目が集まっている。 オーガニックな優しいラインや華やかなカラーストーンで、サマーモードにフェミニンな甘さをひとさじプラスして。
改めて見返すと結構な割合でカタカナ出てきます。どの程度の人がこれをしっかり理解できてるんでしょうか…。知り合いのファッション好きに聞いてみたところ「女性は写真をメインに見て、文字は読み飛ばす事が多いからそんなに気にならない」と言っておりました。全てのケースで読み飛ばされている訳ではないでしょうが、これも一つの事実。「読み飛ばされるコンテンツってどうなん?」とも思います。
しかしまぁファッション業界にいると、このようなカタカナを日常で使ってくる人たまにいるんですよ。。主に東京の都心に生息しており、オーガニックでウェルネスなライフスタイルを送り、スムージーを好み、そしてアンダーカバーの高橋盾氏の事を「ジョニオ」と呼びます。(超適当)余談でしたすみません。
ONLINE SHOPも同様で、ファッション系のECは普通にわかりにくい用語が蔓延してます。僕の知り合いの某有名ブランドのEC担当者はここをわかりやすく誰でもわかる言葉に変えたところ、売上が一気に伸びたそうです。
これって簡単に改善できるポイントでしょう。ですから「顧客視点」を重要視するのであれば、まずは「顧客がわかる言葉で説明する」。当たり前のようでできていないケースが多いでしょうから、日々改善していきたいものです。