ジュンは、武道をテーマにした女性専用フィットネススタジオ「ビーアイエフ バイ ナージー(B.I.F. BY NERGY)」をパルコが2018年春に開業する小型商業施設「原宿ゼロゲート」4階に開く。
ジュングループがフィットネススタジオを始める事になった模様。数年前に「ナージー」というスポーツ業態を始めた事もあり、理解はできます。結局は購入してもらった服をどこで使うのか?という問題に対して、その場すら自分たちで構築してしまえばいいというソリューションでしょうか。ジムを運営するアパレルはこれが初めてではなく、ベイクルーズさんもやってたりしますね。
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逆にスポーツジムがアパレルに進出するという事例も↓
「服は必需品ではない」ライザップがアパレル企業を買収するワケ
皆様おなじみのライザップさん。
スポーツジム以外にも飲食や家具、マンションにホテル業、コスメなどなど。数年前までは「ライフスタイル提案型ショップ」というショップ単位で完結していたものが、今や企業がライフスタイル全般を提案するという流れにシフトしています。もはや「ライフスタイル」と名のつくものは全て網羅する勢い。内容としては、
・ 自分たちの顧客のライフスタイルに沿ったものを提案する。
という流れと、
・ 自分たちがどんなライフスタイルを提案したいかがサービス内容になっている。
の2パターンあるような、そんな印象を受けます。ニーズとシーズの発想に近いですね。
「アパレル」のみを取り扱う企業が無くなる?
こういった動きは特に珍しいものではなく、ベイクルーズやジュン以外にもサザビーリーグやアーバンリサーチ、デイトナインターナショナルにユナイテッドアローズなどなど大手アパレルが既にやっている事です。市場に選択肢が溢れてしまっている昨今、自分たちのブランドを選んでもらう理由が絶対的に必要になります。上記2つからの発想のどちらにせよ、顧客のライフスタイルを具現化する事ができれば、着用シーンが浮かび上がり、そのシーンに沿った服を提案する事ができます。服を着る理由を作るとするなら確かに自然な流れなのかもしれません。
これが行き着くところは「アパレル」のみを販売する企業が無くなり、ファッションを司る企業はライフスタイル全般を取り扱う。極端な話かもしれませんが、そんな未来を予感させるような今日この頃です。