11月に発表されて以来、一部の有名人以外には、ゾゾスーツが手元に届いたという話は聞かない。もう1月も下旬に差し掛かろうとしているが、一向に配送がアナウンスされる気配もない。当方はゾゾを一度も買ったことがなく、これからもよほどの安売りでもしない限り買う気がない。さらにいえば体型データを提供する気もないのでゾゾスーツを申し込んでいない。
TopSeller執筆者の南氏のブログから抜粋。本題とはずれますが、ゾゾスーツがまだ届かず個人的に興味が薄れてきた一方で、自分が教えている学生さんにもゾゾスーツの事はよくヒアリングはしております。先日学生さんにヒアリングした内容は、
「ゾゾスーツについてどう思うか?」
と聞いたのですが、そのクラスでは驚くべき事にゾゾスーツの存在を知っている人間は皆無でした。また違いクラスでも聞いてみたところ、二人ほど知っている学生がおりましたので、
「注文しましたか?」
と投げかけたところ、二人とも注文していないようでした。着るだけで自分のサイズがわかるのは個人的には魅力的に思えたのですが、若者の感覚ではピンと来ないのでしょうか。母数が知れてるのではっきりした事は言えませんが。。発表から半日で23万件の発注、ゾゾのアクティブ会員が年間約460万人という数なのでマスとは言えない数字であり、まだまだZOZOTOWNの情報がマスにリーチしていないという裏返しではないでしょうか。
実はネット通販の初心者だらけだった? ネット消費率17%からみるECビジネスの今後
上記の記事にもあるように、ECの利用率は全体の17%程度。まだまだリアルを利用している層が圧倒的に多い。こういった事例は枚挙に暇が無く、ファッション関連のwebサービスがベンチャーキャピタルから資金調達した報道はあるのですが、その後サービスが盛況だとの報道も実績も無いなんて事はよくある話です。
リアルが一番重要だと言いたい訳ではありませんが、本質を見誤ると痛い目を見ます。一部のインフルエンサーが持ち上げたからといって流行る訳ではないのです。ZOZOのPBが発表されてもファーストリテイリングの1強は変わりませんし、大手の寡占化は進むし、二極化はもっと進みます。
メディアや著名人が持て囃した事に対して踊らされず、地に足を付けて自分の目の前の課題に真摯に取り組む事が何よりも重要ですね。