メルカリが支持されているのは経済的合理性と利便性。若者が古着好きだからではない
メルカリの支持はいわば「経済的合理性」が最大の要因だと見ている。ちなみに、口では「個性」を謳いながら、何の工夫もなく大手セレクトショップや大手SPAが他社の売れ筋追随をすることが「経済的合理性」では断じて無い。このアンケートはまだ続くのだが、見て行けば見て行くほどに、「若者の新品離れくっきり」とは思えなくなる。
Topsellerメンバーでもある南充浩氏のブログより抜粋。「若者の新品離れ」というお題の記事の間違いを論理的に考察した内容になっております。経済系のメディアによく見られるお題ですが、「若者の○○離れ」と謳えばPVが上がるのでしょうか。普段から若者と接してお仕事をしている身からしたら実態とかけ離れたものが多く困惑するばかりですが…。
筆者の仮説に無理やり合わせているのでは?
上記のケースでもそうですが、筆者の持っていきたい仮説があり、そこにデータを多角的に見ず無理やりもっていっている印象があります。よく読めばおかしい事がわかるのですが、見出しに踊る文字だけで惑わされる人間もたくさんいる訳で。。先日、都内を歩いていてもサラリーマン風のおじさんが「若者がLINE離れしているから~」と言い切っておりました。こちらに関しては下記の記事が詳しいですが、
算数できない人はマーケット記事書いちゃダメ。若者はLINE離れしているのか → してねーよ
現場にいてもこれは全く体感と違います。ただ、各種ソーシャルの使い分けは起こっていて、メッセージのコミュニケーションは多様化しています。LINEばかり使う人もいれば、InstagramのDMやTwitterのDMを多用する人もいます。自分のヘビーユースしているツール次第って事でしょう。年代だけでなく属性の違いもあるようです。ちなみに僕の周りの若い子たちは、友人の近況はInstagramのストーリーで見て、そのままInstagramのDMでやり取りし、LINEは以前からしっかりと予定が入ったものに関しては使ったりするようです。これも一つのケースなんでしょうけど。
よく若者論で出てくる「最近の若者は~」という言葉があり、まるで新人類を見るかのような事を言う人がいますが、その特徴を挙げていけば40~50年前にも同様の事が言われていた。。という話は有名ですね。(一説ではエジプトの壁画にも同様の事が書かれていた、という話まで。。)若者という大きすぎるくくりでセグメントする自体ナンセンスかもしれませんが、よく触れもせず、知らないのに勝手な事を言う人がどれだけ多いかがわかるお話です。
企業と打ち合わせしていても、「若年層にリーチしたい」という希望をよく聞きますが、このように多くの年長者たちが若者に対する理解が乏しいままマーケティングせず、どうやって狙ったターゲットにリーチしようと言うのでしょうか。まずはしっかりと調査した上で対策を立てるのはお仕事の基本です。今の若い子たちが、将来的にこのような偏った見方をしないように教育していきたいと思いますし、自分自身も偏った見方をする事なく、日々若い子たちから刺激を受けて成長していきたいものです。