職業柄、若い世代の子達と触れ合う時間が他の人より多いのですが、これが僕のお仕事に非常に役立っています。先日も、学生から授業中にInstagramで若い子達の間で流行っているという「タグ」を教えてもらいました。
リンク先は #プリント倶楽部 というタグの一覧になります。
プリクラ自体は僕が中学生の頃からあるものですが、今や進化しすぎて、撮影後は本人かどうかも判別不能なくらいの盛り方。。いや盛れてると言っていいのかどうかすら微妙ですが。「プリント」というアナログなものをInstagramにアップするという一見矛盾した行為のようですが(ていうかプリクラ機から画像を送信できるからプリントすらしていない)、このタグを付けるとどうやらライクが爆増するようです。
上記のような事例は枚挙に暇が無く、レイヤーが違えばこうもキャズムがあるのか…。と改めて痛感しました。若者が当たり前のように使っている「tiktok」だって、僕の同世代で知ってる人はほとんどいません。若者が当たり前のように話す有名人も初めて聞く人ばかりです。
とあるファッションブランドのEC部隊の長はここ最近やっとInstagramを始めたようです。そんな人からしたらtiktokどころか「Instagramのストーリーって何?」っていうくらいのレベルでしょう。
マスマーケティングが機能しなくなった?
若者文化をおじさん・おばさんが知り得ないのは過去からあった事ではあると思います。しかし、昨今マスマーケティングの力が明らかに低下していて、それに拍車がかかっています。以前は見てるテレビ番組や雑誌の違い程度であり、使うメディアは同一でした。しかし、今やメディアすら細分化されており、情報収集元が全く違ってきています。
僕たちが物を売る時、このキャズムが一番厄介なのです。ユーザーの生活圏まで入り込まないとユーザーのインサイトなどわかるはずもなく、ターゲットとなるユーザーと生活を共にするくらいの事をしなければニーズを理解するのは難しいと感じております。
積極的に自分とは違うレイヤーの人と会う。新しいツールが出てきたらすぐ手を出す。それくらいの好奇心が無ければ、マーケットに対応できない時代。机に座って1日を過ごしている企業の上層部のおじさん達がずれた事を言ってるのは自明の理ですね。