そのブランド、市場規模を意識していますか?

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「アスレジャー」ブーム、その勢いを示す5つのグラフ

米ファッションの新流行「アスレジャー」。そのブームは下火になる気配がない。 アスレジャーとは、スポーツジムやヨガスタジオで着るスポーツウェアを普段着として着用するファッションスタイル。アスレチック(競技)とレジャー(余暇)を掛け合わせた新語だ。 同カテゴリーの市場規模は今年、世界で2700億ドル(約28兆円)規模になると予想されている。また、ドイツ銀行(Deutsche Bank)によると、アスレジャーは成長トレンドにあり、過去6年間の小売増加率は4.1%だったという(同じ期間、スポーツウェア以外の衣料は0.2%しか伸びなかった)。

上記記事からもわかるように、アスレジャーの市場規模はなんと現在28兆円だそうで。。

ちなみに日本国内アパレル市場規模はといいますと、

15年国内アパレル市場規模、マイナスに

n

約9兆円そこそこ。なんとアスレジャーだけで日本国内の3倍とな…。そら各社こぞってスポーツミックスなスタイル訴求しますね。。その影で◯ージーとか◯ンルートなど売上不振の噂が立つところもありますが。

そんな訳で本日は「市場規模」について少しお話できればと思います。

 

◯それってニーズどれくらいあるの?

服飾専門学校などに行っておりますと、将来「ブランドを立ち上げたい」「店を持ちたい」と言う学生さんとおよそ二分の一くらい(あくまで体感ですw)の確率で出会います。

それも卒業と同時に激減し、就職しお仕事が実際に始まりだすと「そんな事言ってたよなぁ」と過去の産物になる人がほとんど。しかし稀にその情熱を持ち続け、ブランド創設・ショップ設立までこぎつける人も中にはいます。

問題はここから。マーケティング無視で自分の中の世界観だけで勝負し出す人がちらほら。。「市場規模を意識しているのか?」とちょっと勘ぐってしまいます。

ブランドコンセプト・世界観がどんな感じで、そのコンセプトに共感してくれる層はどんな人たちで、その市場規模はだいたいどれくらい…、って予測必要ですよね?

むしろ作りたい物を好き勝手作って売るのってとっても大変です。だから逆に売れそうな物を作る方が得策です。その為にマーケティングし、市場規模を測る必要があります。

一例ですが、しまむらだと下記のような感じですね。

しまむらが設定する一店舗あたりの商圏は「5000世帯/1万5000人」。

1世帯当たりの年間衣料消費支出を約20万円とし、5000世帯の市場を10億円。そ

 の3割、約3億円強が1店当たりの標準売上。

といった具合に小商圏における市場規模をしっかりと考えて運営されている訳なんです。

 

失敗例も一つ挙げてみます。

正念場を迎える三陽商会とルック 「バーバリー」「トリー バーチ」終了後の今

少し前の記事ですが、おなじみの三陽商会不振の記事。

特に注目すべきは「マッキントッシュロンドン」でしょう。アイコンアイテムのコートの価格帯は10万円を軽く超えます。中には20万円程度のものまで。

その価格帯って、国内デザイナーズブランドより高価格です。問題は店舗数。バーバリーの穴を埋めようと必死だったんでしょうが、なんと260店舗です。グローバルワークより多いですよ。。そんな価格帯で知名度もまだ低いのに出店しすぎな訳です。まさに市場規模を無視した出店戦略だと言えるでしょう。

これからブランドを立ち上げたいと考えている学生さんは是非自分たちの構想にあるブランドの「市場規模」を一度考えてみてほしいです。

そして時折Facebookに流れてくる「このブランド、誰が買うねん…」なんていう感想を友達に抱かれないよう心がけてください。

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深地雅也
About 深地雅也 155 Articles
株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。