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この国には、クリエイター(仕事で情報を発信する人)とセカンドクリエイター(趣味で情報を発信する人)しかいない。 つまり、《純粋な(受け止めるだけの)お客さん》なんて、ほぼほぼ絶滅したわけだ。 クリエイターとセカンドクリエイター…大きくまとめるとクリエイターしかいない時代に刺さるコンテンツは『全員クリエイター、全員オーディエンス』になれるものしかない。 つまり、クリエイターがお客さんになれるものしかない。 だって、クリエイターしかいないんだもの。
(中略)
『お客さん』を増やすのではなくて、『作り手』を増やした方がいいということ。 なぜなら、『作り手』は、そのまま『お客さん』になるから。 そして、『お客さん』なんて、もう存在していないから。
お笑い芸人の西野さんのブログがたまたまタイムラインに流れてきてハッとしました。確かにこれファッション業界でも言われていた事で、消費者が生産者にもなる、「プロシューマー時代の到来」なんです。※プロのコンシューマー(消費者)の意味
服を一番購入するのは業界人
商品製作過程で消費者の意見を取り入れたりする事がそれに当たるのですが、考えてみたら当たり前なんですが、服にお金をかける人って多くのケースでファッション業界人だったりします。自社ブランドでしたら「買うことが仕事」みたいな感覚になり、散財しても罪悪感がありません。先輩方もやたら「自己投資」的に言ってきますので負の連鎖は続きます。通勤も私服ですし必要枚数が「スーツで通勤」の方々とは比較になりません。
僕がよく行く某セレクトショップの販売員さんは既にお買い物中毒になっていて、常にネット通販サイトを見ていないと震えてくるそうです。買いたくて買いたくて震えるそうです。
これはファッション業界あるあるなのですが、若いうちは給与が低いのに一番服が欲しい時期。若手ファッション業界人はクレジットカードの限度額パンパンまでリボ払いで服を買ってしまい、常に支払いに終われる日々。(僕も10年前は似たような状況でした…。)周りの人たちは大体カードの支払いが100〜200万円くらい溜まってしまってるのが普通の状況。中毒を止める唯一の方法は「クレジットカードを割る」一択です。
学生でも高額品を頻繁に購入する
業界人は身の丈に合わない高い服を何の躊躇もなくプロパーで購入します。一般のマスの感覚だとTシャツ1万円ってありえないでしょう。しかし業界人からするとスタンダードです。業界人だけでなくファッション専門学校の学生も一部そういった「ファッションヴィクティム予備軍」が存在します。専門学生の口からよく聞くブランドランキングは、
1位 コムデギャルソン
2位 マルタンマルジェラ
3位 ヴィヴィアンウエストウッド ※僕個人の勝手な統計によるものです。
このあたり。こんな高額なブランドでも簡単に購入してしまう若者が怖い。まさに宗教ビジネス。
業界人以外で高額な服を購入するのってモテたいお金持ちのおじさんばかりのような気がします。(超偏見です。)
業界人が増えればファッション消費は確実に伸びる!
という訳でかなり話は逸れましたが何が言いたいかといいますと、業界を活性化する一番簡単な方法はファッション業界人を増やす事。それだけでファッション消費は確実に上がります。
しかし、以前このブログでもご紹介した通り今やファッション業界を志す若者の数は減る一方です。ファッション専門学校に入学する学生の数は年間で約15000人程度。そして9割が販売員になっていくのです。
販売員の労働環境が改善され、給与水準が上がり、地位が向上すればファッション業界を目指す若者の数が増えるでしょう。このTopseller.styleの影響力が強くなり、これらが達成されれば業界人の数は増えファッション消費ももっと盛り上がるのではないか?
そんな未来を想像してしまいました。
Topseller.styleの役割って本当重要だと改めて痛感させてくれる記事でした。
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