信頼残高、常に記帳してますか?

こんにちは!アパレルキャリア論の吉田です。

長い梅雨が続いています。観測史上最も梅雨明けが遅かったのは1982年の8月4日らしいです。今年は歴史に残る異例の遅さと言えますね。天気の晴れない毎日は気分も落ち込みがちですが、そんな時こと今できることに目を向けること。今日もいつも通り発信をしていきたいと思います!

ギブ&テイクを正しく理解する

前回は自分の複業についてお話しましたが、その記事を読んで何人かの方に相談を受けました。
その相談内容は大きく分けると2つ。

・どうやったら仕事を得られるようになりますか?

・どうやったら稼げますか?

特に20代の方からの相談が多かったのですが、自分が答えたことはシンプルに一つ。ギブ&テイクを正しく理解すること。これに尽きます。

仕事柄多くの方の相談に乗ってきましたし、それに付随して色々な方と接点を持ってきました。その中で感じるのはギブ&テイクを正しく理解できている人は本当に少ないということ。特にちゃんとテイクできていない人。今日はこの辺を説明していきます。

ちゃんとテイクしてますか?

ギブ&テイクの話になると必ず、「見返りを求めてギブすべきではない」という意見が出てきます。見返りというのをどう定義づけるかにもよりますが個人的には、これはないと思っています。例えば相手が喜んでくれる、とか、笑ってくれた、とか。やっぱりギブする側って何らかのリアクションを期待してると思うんですよね。逆に何の見返りも期待できないことにギブする(或いはし続ける)っていうのは難しいと思います。で、それでも尚やはり見返りを求めてはギブしない、してないというのであったとしてもそれはあくまでもギブする側としての態度の話。受け手が都合よく解釈して良い話ではありません。

では、話を戻します。

誰かからギブをされた場合、ちゃんとそれを受け取れている人は本当に少ないです。特に目に見えないものの場合はそもそもギブしてもらってるという認識すら無い人が多い。

例えば何かプレゼントをもらった、ご飯をご馳走になった、とかっていうのはわかりやすいですよね。日本はお中元などを贈り合ったり、そうした義理ごとを大事にする文化が根付いていますしイメージもしやすいと思います。

所が目に見えないものはどうでしょう?相談に乗ってもらう、誰かを紹介してもらう、苦しい時に寄り添ってくれるなどなど…その時は瞬間風速的に感謝しつつも、相手にしてもらったことに恩返しできていないもしくは忘れてしまっているなんてこと、ありませんか?

ビジネスで活躍されている人、たくさん仕事を得ている人はこの感覚をめちゃくちゃ大事にしている人が多いです。自分もそうですが相手との「信頼残高」がマイナスになっていないかどうかを常に意識しています。

自分の場合は友人や知人が多いからか、「顔広いですね、人脈広いですね」と言われることも多いんですが、これは一人一人と信頼残高をちゃんと意識して丁寧に関係を築いてきた結果であって、才能でもなければキャラクターでもありません。普段の積み重ねなんです。

結果として、お仕事の依頼もそうした繋がりからいただくことがほとんど。
なので冒頭の質問に答えるのであれば「ギブ&テイクを正しく理解すること」になるんです。

夢を壊してしまうようで申し訳ないですが、今日明日で急に仕事の依頼が増えるようになるなんてことはありません。そして急に信頼残高が増えるなんとこともありません。特に若いうちは周りからギブされる機会の方が圧倒的に多いので、この意識をちゃんと持っておかないと誰からも相手にされなくなってしまいます。

今日、今この瞬間からぜひ恩返しを意識して行動してみて下さい。

それではまた次回!

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吉田直哉
About 吉田直哉 31 Articles
株式会社ALL IS NEW 代表取締役社長 大学卒業後バーニーズジャパンに入社。販売員としてキャリアをスタート。20代でリクルートへ転職しキャリア支援のキャリアをスタート。その後ファッション業界専門のヘッドハンターとして業界におけるキャリアコンサルティングに従事しつつ、Vice President、執行役員としてマネジメントを経験。 。累計転職相談者は1万人を超える。現在は株式会社ALL IS NEWの代表取締役としてファッション業界のキャリア支援、採用支援をしつつ、「人が繋がるを」コンセプトにしたスナック「BANQUET CIRCUS」の経営や、 文化服装学院の非常勤講師としても活動中。 ファッション業界関係者限定の招待制交流イベント「FASHION SNACK」もプロデュース。また出身地である福島県いわき市にて地方創生事業も展開。