4月からスタートしました新年度も早いもので一ヶ月が経過。
この時期になりますと職業柄、多くの専門学校の新入学生と顔を合わせます。で、決まって下記のような質問を投げかてます。
「インターネットでお買い物をした事はあるか?」
「ある場合はどのサイトを利用しているか?」
この二つ。
若年層の消費行動を理解する
まず前者の質問ですが、若い方の感覚では当たり前なんでしょうけど9割を超える学生さんが利用した事があると答えます。
そしてこれも当然ですがPC利用率なんてほぼゼロ。スマートフォンで通販サイトを検索してお買い物をするという習慣が常態化しています。10数年前、僕が学生だった頃には考えられない状況です。
情報収集もInstagramなどのソーシャルがメイン。ファッション雑誌を読む層は逆に少数派に感じられ、それなら直接通販を見に行って選ぶとの声もあります。リアル店舗を使わない訳ではないのですが、「店舗に行っても試着するのが面倒だからしない。」との意見もあり、だからこそネット通販でお買い物をするハードルも下がっているのでしょう。
利用した事のある通販サイトは、若年層ではぶっちぎりでSHOPLIST。大体、複数のサイトを横断しながら見ているようで、それ以外の選択肢としては楽天、Amazon、ZOZOTOWNなどなど。あとは自分たちが好きなブランドの自社ブランドに直接アクセスする者もちらほら。余談ですが、若者の多くは楽天の各ショップの区別はついていないようで「楽天」というショップで買っている認識です。
伸び続けるEC化率
とまあ、ここまで16歳~20歳くらいの最近の消費行動について簡単な統計をお話しましたが、例えばこれから先の10年くらいを考えた時、このスマホネイティブ世代が消費の中心になっていくという事を理解しなければなりません。インターネットで買い物をする事に抵抗のない若い世代がどんどんと大人になり購買力がついてくる。そして利用するのはPCではなくスマートフォン。もしかしたら今後もっと違ったデバイスが普及する可能性もあります。
先日こんなブログも書かれてましたが、
11%に迫る衣料・服飾EC比率
EC化率は右肩上がり。先述したお話を考えるとこれ、当然もっと伸びますよね。アパレル市場規模が伸びる訳でなく、リアルとwebとの比率の問題です。確実にwebの比率はもっと上がっていくでしょう。更には、
『Business of Fashion (ビジネス・オブ・ファッション)』が「ファッション界で最も働きがいのある会社」を発表
”ベルリンを拠点にヨーロッパの15ヶ国で展開する大手eコマースサイト 「Zalando」”
”2008年にローンチされたeコマースサイトの Farfetch や2010年にオンラインでローンチされたアイウェアブランド Warby Parker ”
上記のような企業が働きがいのある会社として選ばれている訳です。これもECでのお買い物が日常になった証拠でしょう。普段、アパレル企業の方々とお話をしていると市場の状況と、認識されている事に乖離を感じる事が多々あります。webは重要だと感じていても、具体的なポイントを知ろうとしていないのです。アパレル企業各社は市場環境が確実にwebに流れている状況を考慮し、顧客の消費行動にもっと目を向ける必要がありそうです。
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