みなさん、ファッション買ってますか〜!!

あけましておめでとうございます!

新年13日目にしてようやく出番です、中溝です。

おみくじは大吉、初詣でも各所関係先の商売繁盛を願い、義実家の仏壇でもお願いしてきました。

ご先祖も嫁いできた嫁ががいきなり商売繁盛を願って、さぞびっくりしたことでしょう。

さて、今年もフルスロットルで行きますよ〜!

フルスロットルついでに、新年早々からですが買い物をしすぎてお金がありません。

ただでさえない物がないわけですから一大事です。

ときにみなさん、買い物してらっしゃいますか?

私は実は、昨年例年に比べて買い物をしていなかったなあと少し反省をしました。

やっぱり自分をユーザーの中におかないと、わからないことってたくさんあります。

 

ユーザーになる技術

 

どうしたものか、どんな業界だってそうだと思うのですが、作り手・売り手側に回るとどうも常にそっちの思考で陳列されたラックをみてしまったりしませんか?

縫い目とかボタンとか仕様とか。

それを見るのはもちろん◎だと思います。必要な情報は必要なところでキャッチしていく。

ただお客さんはそこを見るのかというと、うーん。

自分がミーハーなユーザーの場合、この売り場の中でどこに目が行くか。

売れているというこの商品のどこがまず目に入るのか。

くまなくチェックするのも一つの情報です。

残念なことにこれをネット上だけで済ますと、ネット上で物を見ている人と同じ視点にしかならないんですよね。

他にも、これがブラウザ上だとどう映るか、インスタ・ECと見比べることもしています。

そういうのを見ると、「これはインスタだと分量多いドラマチックなスカートに見えるけど、店頭ではめっちゃ普通に見えるからネットは完売でここには在庫があるのね」とか。

ってことはEC比率高そうだな。とか、ああなるほど、あそこのブランド出身なのね。とか。

そういう性格の悪い仮説を立てることもできます。

これをわたしはわかっていたのに、忙しさにかまけてなかなか買い物に出れないことも多く、反省しました。

オンオフを使い分ける、なんてよくライフワークバランスで言いますが、視点を切り替える技術は結構大事だと思います。

わたしは仕事とプライベートをきっちり分ける!みたいなことは信じられないくらい苦手なので全く偉そうなことは言えないのですが、この「ユーザー視点とベンダー(メーカー)視点」をころころ切り替えるというのは大変有効だな、と改めて感じ入っている次第です。

そのためにはやっぱり、買い物を!

ファッションにまつわる小売のことを語るなら、それなりの服装をしないと。買い物をしないと。

市場にいないと。

というのはマウンティングでもなんでもなく、信用問題として当然のことだと心底思っています。

 

ユーザーがわからなくなると値下げに走りがち?

 

作り手・売り手ということを伝えるためにメーカーという言葉をつかいました。

新年早々に値下げを決めたブランドや、自社のタイムセールについて語る会社もありましたが、

値下げという訴求は現場での話し合いはどうかわかりませんが客観視すると、

商品の価値でユーザーとコミュニケーションをとれなくなった

ユーザーが求める商品価値がわからなくなった、などそういうときに出す手ではないかと思います。

(値下げだけで「利益あがる」と考えることはないと思うのですが・・・。)

特に新年早々値下げを決めたブランドさん、一応リサーチルートには入っているんですが

店内入った瞬間から売りたい物がまったく見えない。

ラックにもまとまりがないからか、どんなものを売っている店かわからないんです。

多分、そういう視点を持った企画か、マネージャーかを投入するだけでずいぶん変わるのでは?と思うほどに。

金額を安くしても、欲しくない物は買わないというユーザー心理も見逃しているかも。

 

想像しながら買い物する。

 

ここの服を着たら自分はどんな風になれるのか。

そういう想像をしながら買い物をすること。

いつもは入らないような店に入って、ちょっとした高揚感を味わうこと。

接客を嫌う業界人も多い中、接客を受けてみること。

街ブラから館への入店、店舗への入店から退店まで。

ユーザーが通る体験をすべて体験してみることから、見えてくることはきっと多いと思います。

ということでみなさん、新年のお買い物しましょう〜!!!

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中溝 雪未
About 中溝 雪未 69 Articles
1990年生まれ。コレクションブランドの企画室でインターンからデザイナーアシスタントとして勤務。その後アパレルブランドで布帛・ニットをはじめとするデザイナーの経験を積み独立。現在フリーランスとして企画・デザイン・パターンを担当。 プロダクトアウトなものづくりからマーケットインまで、偏らないバランス感覚を武器に、コンセプトメイクからお客様に届くまでをディレクションするプランナーとして業界を問わず活動中。