3つの視点から見るブランド分析②-10(STP分析-ターゲティング-6R)

こんにちは!隔週木曜MD&営業担当のNaruです!

前回の記事はこちら。

3つの視点から見るブランド分析②-9

前回はターゲティングの大切さについて語ってきました。
ターゲティングをしないとブランドとしてついブレてしまうし、投資資金の使い方も分散してしまってあまり効果がなくなってしまいますよ〜ってお話でしたね。

では、ターゲティングの意義がわかったところで実践!

一般的には6つの視点でターゲティングをしてみようと言われています。

①Realistic scale(有効な市場規模)
②Rank/Ripple Effect(優先順位/波及効果)
③Rate of growth(成長率)
④Rival(競合)
⑤Reach(到達可能性)
⑥Response(測定可能性)

6Rなんて呼ばれてます。

それぞれ自分たちの立場に合わせて考えてみてください。
ブランドを立ち上げたばかりの人は自ブランドに当てはめてみて軌道修正したり、そこそこ長くやってるブランドなら自分たちの売れてる要因を認識するためだったり。
はたまた競合に対してこれらの分析をして弱点を認識したり。

①Realistic scale(有効な市場規模)

要するにセグメンテーションして見つけた市場は経済規模として、需要として自分たちのブランドを伸ばすために合っているの?
というところです。

たとえば、これから立ち上げるブランドや走り出したばかりのブランドが目指す長期的な目標売上はそもそもその市場にそれだけの規模がなければ成り立たないわけです!

一回調べてみるといいですよ。
趣味でやってるブランドならいいですけど、ある程度会社として、あるいは仲間を食べさせるためにやるなら必須ですね!

②Rank/Ripple Effect(優先順位/波及効果)

さっそく7Rやんとツッコみたくなるようなまさかの1項目での2Rですが、考え方としては「メディアやインフルエンサーなどの影響力を持つセグメント(市場)をランク付けしていく」イメージです。

どういうことか?

市場を分類し、その中で「どれをタ-ゲットとして捉えるか」を考えた時、そして自分がブランドビジネスをしようとした時、市場が勝手に盛り上がってくれたり、メディアやインフルエンサーが取り上げてくれたりする方が拡散力と影響力があって進めやすいですよね?

つまり、上記に当てはまるものを選んでいき、ランク付けをしていくことでブランドが成長していくスピード感などを把握しながら市場を選べるわけです!

③Rate of growth(成長率)

①で市場規模を見てみましたが、これだけで決めることは危険です。
なぜなら、規模の大きい市場はその分競合や新規参入者が多くなるので必然的にレッドオーシャンとなります
立ち上げのブランドなどはただでさえリソースの少ない中でこのレッドオーシャンに飛び込んでいくのはだいぶチャレンジャーだと思います。

そこで!今は小さい規模だけど成長性があるかどうかを見ていきましょう。

たとえば、お財布業界で言えばいわゆる経年変化するような革の長財布や二つ折り財布を持つ消費者の市場なんかはレッドオーシャンなわけです。
逆にミニ財布市場は長財布や二つ折り財布を持つ人がほとんどの状況では規模的には小さいですが、キャッシュレス化なども相まってブルーオーシャンになる可能性があるわけです。

④Rival(競合)

③に付随する感じですが、市場を決定するのに競合他社の動きは見ておいて損はないです。
自分たちが勝負をかけたい市場に圧倒的なトップ1、2がいたりしたらたまったもんじゃないですよね。
というかこれから新たに作っていくブランドなんかは打ち負かそうと持ったら相当なリソースも必要になってきます。

まずは競合の分析をスタートしましょう。
競合の分析についてはここから辿ってみてね!

業界を知ることからはじまるブランド戦略

3つの視点から見るブランド分析①

⑤Reach(到達可能性)

①の市場規模もよし、②の拡散力もよし、③の成長性もある、④の競合も少ない!となったあとに確認してもらいたいのがこの到達可能性。

それターゲットに本当に届きますか?

たとえば、自分たちが都会的なにおいのする商品(語彙力w)を地方郊外でやっていた場合、オンラインストアなどがない場合ターゲットに対してリーチすることは地理的に難しいですよね?
はたまた頑張ってマーケティングしても効果が出にくいですよね?

今の時代はInstagramなどのSNSやオンラインストアがあるのでこういった問題は解消されてますが、それでも見て触ってもらって良さがわかる商品などは実店舗やショールーム、卸先などがターゲットのいるエリアと離れていたら難しいですよね。

⑥Response(測定可能性)

簡単に言います。
ターゲットに対して行うさまざまな戦略やアプローチが測定可能かどうかです。

何かターゲットに対してアプローチをする場合、そのアプローチと反応などは目に見える数値であるほど改善項目が明確化され、ブランド戦略をする上でいい働きとなります。
Instagramで言えば投稿の精度といいねの関連性ですね。
これらは数値化して測定ができます。

というわけで、今日は一気にターゲティングの6項目をご紹介しました。

あなたのブランドの選択したセグメントは本当に理にかなっていますか?
ぜひ検証してみてくださいね。

お疲れ様でした。

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Naru
About Naru 46 Articles
1993年生まれ。三代東京生まれ東京育ちの江戸っ子。都内某レザーグッズメーカーにて販売、営業を経て現在3つのブランドのMDを担当。販売員時代では入社3ヶ月で某都内百貨店自社ブランド売上の過去最高売上を記録。 販売員目線とクリエイター目線で商品面・売場面においてバランスの良いMDを構築。仕事において大切にしていることは、関わる人に気持ちよく仕事をしてもらうこと。これを基に転がされるように見せながら最終的に自分のやりたいことを遂行し転がしていく。