ゴールデンウィーク・・・!!
皆様いかがお過ごしでしょう。
わたしも数ヶ月ぶりの休暇を取り、本当に久しぶりにパソコンを開かない&企画書を書かない数日を過ごしました。
※SNSの更新や返信はわたしのような廃人にとってあまり仕事としてカウントされません。
その最中、私をアパレル業界へ引っ張ってくれたお師匠から嬉しい連絡があったりもして、ふと自分のど新人の頃を思い返しました。
前にも書いたことがある気がするのですが、私はインターンから入社組。
新卒扱いではなく、インターン時にこれでもかとしごかれ、入社時にはちょっとは使える人間になっていなくてはならないし、そうじゃないと入社なんて簡単に取り消されるような雰囲気だったので割と他のインターンよりも必死でした。
学校の進路指導がまったく理解できなかったので就活、してなかったもんで。
五月という時期もあるので、わたしがど新人の時に「あれはこうだったなー」と今思うことを羅列していこうと思います。
どんな物事もやり方・考え方はひとつじゃない
わたしの場合はこれは、上にデザイナーが一人しかいない小さなブランドだったので特に顕著でした。
教育係の人がついたりしても、同じような感じになるんでしょうか。
その人から全てを学ぼうとしがちでした。
でも、どんな物事もやり方・考え方は一つではないということに気がついてから、視野が広がりました。
とても当たり前のことなようですが、日本の教育の性なのか、どこでもそうなのかは知りませんが、わたし自身も新人のころ、「正解」を求めがちで。
師匠が「これが正解」といって教えているわけではないし、
いろいろやり方があるとわかっていたはずなのに、どこか固執してしまう。
一人の人の考えに染まりすぎないこと。
これを私に気が付かせてくれたのは、師匠と二人でどハマりして、師匠に貸してもらったなんとムーミンの本。(笑)
「誰かを崇拝しすぎると、本当の自由は得られないんだぜ」っていうスナフキンのセリフでした。
自分のできることをやや控えめに捉える
これは私が新人時代唯一ラッキーだったな、という部分で。
私本当に専門時代黒歴史で、もの作れないし、デザインできない人だったんですね。
というか、構築的なパターンワークがワイワイ評価される校風・世代だったのもあって、何作っていいかわからなくなってしまって、できない自分を自認しまくっていたので、若者らしいイキってる感皆無だったんですね。
だからこそ自分のできることをやや控えめに、できないことを冷静に把握した上でコレクション準備に望んでいたのですが、某スタイリスト様(大御所すぎて普通に呼べない)にびったりつくよう指示されたのはその最中でした。
できることを控えめに捉えたからといって、仕事ができなくなるということはないと思います。
当日はなんとただのインターンがバックヤードと最終フィッティングの仕切り。
でもこのとき私が自分が役に立てそうなこと、としてあげたのは
・指示とコミュニケーション力はこのメンバーではいい方(逆に言うとみんな苦手)
・全ルックのモデルと服と靴が頭に入るくらい暗記力が謎に高かった(いまは衰えてきた気がする)
・みんな怖がるけど社長・大御所スタイリスト氏が怒っても怖くない(鈍感)
・現場ニーズ(危険・・・?)を察する謎のスキル(サバイバルな家庭よありがとう)
というクリエイションやデザインには一見関係のないことばかりでした。
でも、これを記憶が飛ぶくらいフルで駆使していた結果、「あの子がいなかったらコレクションできてなかったわよ」という実力以上にハードルを上げるだけ上げるセリフを残され、後々苦労をしたのは言うまでもないです。
実はほとんどのことに答えは用意されていない
先述のように、「正解」を求めがちという話ですが。
「答えが用意されている」という無意識の前提がそもそもの間違いである。とふと気がついてからは仕事に対する取り組み方に能動性が出てきたように思います。
むしろ仕事の中で新しい価値を生み出していくには、「答えをつくる」「そのプロセスを生み出す」ことが求められているわけで、答案が用意された作業をしている。とは考えない方がいい。(そういう仕事もあると思うけど)
でもこれ、刷り込まれた無意識の前提だったりする上に、振り返します。
先に答えを用意しちゃったり、思い込んだりいろいろだけど、日々日々自分をチェックしていかないと、結構すぐに振り返しちゃう。
一度新人時代にこれに気がついた私は、しばらくして「あれ・・・?また同じ思考回路?」と気がつきます。
そういう時はだいたい上司ともうまくいっていない。笑
そして、それを数年繰り返しました。笑
その経験から「わたしは気づいているしわかっている」という慢心が一番危険だ・・・といまも戦々恐々としているのですが、常に自分の思考回路のセルフチェックを怠ってはいけないのだよ・・・と昔の私に言いたい。
まだまだ書けそうですが、今日はこのあたりで。
よいゴールデンウィーク最終日を!