慎重な選択をされる時代に何を売るか?

আস্সালামু আলাইকুম! (アッサラーム・アライクム!)

みなさんこんにちは!バングラデシュよりハルカがお届けします!

禍への対応が日々変化してきています。緊急事態宣言も、段階的に緩和されていった。
それに伴い、オープンする店舗が増えた。でも、まだまだ先の見えない不安にかられている販売員さんが、大半だと思います。

先が見えない…この先どうなるか分からない…ストレスだって相当溜まりますよね。前向きな気持ちを維持しようと頑張る中、どうしようもない不安に駆られる時だってあると思います。

こちとらバングラデシュでも、国は違えど、気持ちとしては同じです。ロックダウンは60日を超えました。
外国人である私達は、粛々と #StayHomeしています。
一方で、現地の人達はそうではありません。元々貧しいこの国の人達は、生きるために必死です。街には人が溢れ、感染者数は爆増中。日本とはまた違った不安があるのですが、それはまた別の機会にお話しさせて頂きます…。

#StayHome 期間中、何をしていましたか?

全世界の人達が一斉に家に籠る時代なんて、後にも先にも今だけではないでしょうか。ある意味、とても貴重な経験をしていると言っても良いかも知れません。

さて。私たち自身を含め、全世界民は、#StayHome 期間中に何をしていたのか。
それは、”情報収集”です。SNS、ネット、テレビ、新聞。NET FLIXだって、情報収集のひとつです。

興味のあることを深掘りしたり、流行りを追ったり。いま私たちはきっと、沢山の情報を仕入れた状態になっています。
そして、一連の禍が一旦収束し、元のように店舗の通常営業が出来るようになった暁には、恐ろしいことが待っています。多
くのお客様が、店舗にいらっしゃいます、たくさんの情報と共に。

その時、太刀打ち出来ますか?

コロナ以前と収束後の比較

以前のお客様心理としては、値段、デザイン、着心地、店員さんとの相性、店員さんの態度、店舗の雰囲気などが、商品を購入する時の決定打になることが多かったと思います。

ただ、コロナ後はそこに、以前とは比べものにならない程の”情報”が追加されて来るのです。SNS等での広告の打ち出し、CM、webサイトで得た情報、口コミサイトの情報などなど。時間が十分にあったため、多くのお客様は、お気に入りのブランドに対しては特に、念入りに調べていらっしゃるでしょう。

あのサイトで見たものを着て見たい。あの芸能人がSNSにアップしていたものと同じものが欲しい。このように、自ら事前に得た情報との”答え合わせ”をするお客様も、いらっしゃるかも知れません。

答えが合っていたことが決定打となり、購買に繋がるケースが増える、そんなことも予想できます。また、今まで会話の中に出てこなかったような、生産背景の話や、”サステナブル”や”エシカル”といったワードだって、登場してくる可能性は非常に高いです。

慎重な選択に対して、何を売るか?

そして更に、沢山の情報を得たお客様は、商品の選択に対してかなり慎重になることが予想されます。時流的に、財布の紐もかなり固くなるでしょう。各ブランドの販売戦略も強化されていき、比較対象が増え、お客様にとっては選択肢が増えるでしょう。

沢山の情報、沢山の選択肢をもった、買い物に慎重なお客様に対して。提供する側が今までと同じでは、ちょっと物足りないと思われてしまうかも知れません。

何を付加価値として提供することが出来るか、そして自分自身はこの#StayHome期間で得たものは何か。それを活かす時が来たのではないでしょうか。

沢山の人の思いを乗せて…

“リベンジ消費”が来ると言われています。#StayHome期間中に購入活動を自粛していた人達が、自粛明けと共に、その時の活動意欲を”リベンジ”するべく、思いのままに購入する。

果たして本当にその波が来るかどうか、その答えは、風の中です。ただ、来ると信じて準備しておくに越したことはありません。

1着が作られるのには、沢山の人が関わっています。特にこの期間中は、商品を届けるために様々な方面で特別対応をし、色んな特別ルートを通った。そして、やっとの思いで店頭に届いた、という背景がある可能性も高いです。

プレッシャーをかけたい訳ではないのですが笑、特に今はその思いが強いかも知れないということ、知って頂いて損はないと思います。サプライチェーン、関わる全ての人達の思いを、お客様に届けて下さい。生産国より、エールをお送ります。

そして、力を合わせて、この禍を乗り切りましょう!

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飯塚はる香
About 飯塚はる香 29 Articles
“ファッションを通して世界をよりステキに”が、モットー。2013年〜日本で就職。某アパレルブランドのマネージャーとして神戸や吉祥寺などで勤務。2016年〜カンボジアへ移住。アパレル大量消費国の店頭から大量生産国の工場へと拠点を移す。2019年〜バングラデシュ在住。アパレル生産国で品質管理の仕事をしている。「国際協力×アパレル」の道で、生きていく。