こんにちは、ヨツモト リョウヘイ(@Playtopseller)です。
東京都墨田区の両国にある小倉メリヤス製造所が作る「メガマスク」をご存知でしょうか?
僕も繊研新聞の記事で知ったんですが、このメガマスクが今ヒットしています。
名前の通り「メガ」がつくほど面積が大きいマスク。
小倉社長が従来のマスクではサイズが小さい、、、それに加えて両国という土地柄、力士の方が従来サイズのマスクを窮屈そうにつけているのを見て力になれないかと思ったのが企画を始めるスタートになったようです。
詳細は小倉メリヤス製造所のnoteを読んで見てください↓
【大きな顔の人専用!】『メガ布マスク』登場! 東京両国の老舗縫製工場が開発!とりわけ暑さに敏感な大きな顔の人に接触冷感生地と制菌加工生地のダブル機能素材を使用
最初に力士の方のように、顔の大きな人用に作ったとういのが話題になりTVに取り上げられたらしいのですが、その際に女性アナウンサーが発したコメントが実はヒットの着火剤になったのです。
それが、女性の顔をすっぽり覆う大きさに「日焼け防止にいいですよね」というコメント。
社長自身は顔の大きな人が通常のサイズだと窮屈である問題を見つけ出し、「もっと大きなサイズが欲しいというニーズ」を形にしました。
ですが、女性にとっては同じ商品でも違う問題の解決策として映ったんですよね。
女性が持つ問題は「日焼けをしたくない」
だから「もっと大きな顔の大部分を覆うサイズが欲しいというニーズ」
同じ商品で複数のニーズを満たす商品になれたのがヒットのキッカケだと思われます。
ニーズは問題があってこそ生まれる
ニーズとはお客様が「ーしたい」「ーが欲しい」という具体的欲求です。
よくお客様のニーズを引き出せ!という言われますが、この具体的欲求であるニーズは、そもそも解決したい問題がなければ生まれません。
今回の小倉メリヤス製造所のメガマスクが生まれたのは
問題→顔の大きな人にとって通常マスクのサイズが小さいので窮屈
ニーズ→窮屈さが無い、もっと大きなサイズのマスクが欲しい
ですが先ほどの女性アナウンサーにとっては問題は「窮屈」ではなく、「日焼けをしたく無い」が問題です。
ですのでニーズ自体も変わってきます。
今回はある意味たまたま同じ商品で、違った問題を解決でき、複数のニーズを満たす商品になったからこそのヒットでした。
このように、同じ商品でもお客様の抱える幾つかの問題を解決でき、ニーズを満たす商品になれる典型的な分かりやすい例です。
店舗での接客の際も、まず目の前のお客様自身の問題点をヒアリングしてからニーズを形にする。
この手順を間違え、勝手にお客様はなになにしたいであろうという間違ったニーズ予測をしてしまうと、提案する商品ももちろん間違います。
お客様のニーズを知りたければ、まずお客様の抱える問題を把握する。
そうすれば、今回のように複数のニーズを満たすことでヒットする商品を意図的に企画することも可能になってきますね。