インフルエンサー発のブランドってどうなん?

今春待望のデビュー! 3Minuteが手掛けるインフルエンサー発PB第二弾・ライフスタイルブランド「ETRÉ TOKYO」

動画メディア「MINE」を運営する3ミニッツさんからインフルエンサーブランドの第二弾が発表された模様。第一弾ブランドである「エイミー・イストアール」はEC販売開始1時間で2000万円、初動累計売上が5000万円という驚異的な売上でした。個人的には最近一番注目してる企業さんで、ここまでの持っていき方は本当お見事です。

ただ、今回考えたいのはここ最近完全にバズワードになっている「インフルエンサー」。僕の記憶上、その「インフルエンサー」発のブランドでずっと売れ続けているケースってほとんど無いんです。

思い当たるのは以下、、、

Maison de Reefur(梨花) ジュンが運営。セレクト品も多数。

PEELSLOWLY(YOU) パルが運営。

Plage(辺見えみり) ベイクルーズが運営。

とまあ、このあたりは芸能人ですね。(売れてるのかそんなに知りませんが。。)あと海外だと、

 オルセン姉妹の

The row

Elizabeth and James

だとか、

ヴィクトリアベッカム

とかになるんですかね。

 

インフルエンサーブランドに欠けているもの

で、この手法をビジネスモデルにしていたのはマークスタイラーさんだと思うんです。プロデューサーに有名モデルを起用してブランドを多数立ち上げていました。しかし、

松本恵奈が「エモダ」を卒業!「ダズリン」の近デザイナーも退職、チームでMD・企画を強化

結構前のお話ですがこんな感じになってます。まだ社内にはプロデューサー制をとってるブランドが多数あるようですが、結局上記の記事にもある「MD」というところがポイントなのかと思います。プロデューサー自身はモデルあがりなのでもちろんMD計画を立てる技術なんてありません。ブランド立ち上げ時の初速は自身の影響力である程度拡散するから売れるでしょう。しかしその後、売れ続けるためにはMD計画やその他にも店頭のマネジメント、販売力強化や在庫コントロールが必要になります。となると大手アパレルが後ろ盾でないと中々運営が厳しい。これは超個人的見解ですが、マークスタイラーさんのブランド、店頭で拝見しているとブランドによって展開がひどいと感じるものがちらほらあります。起用したプロデューサー次第でこうなっているのか?と勘ぐってしまう。

という事でこの「インフルエンサー」発のブランドが長期的に販売できるかどうかには懐疑的です。ちゃんとしたMD計画を組める事、店頭の運営のノウハウがある事が前提なのかと。。

あと生産のところでも、、、

こういった意見がありました。どのブランドビジネスにも言える事なんですが、インフルエンサーだからといって簡単にブランドビジネスができる訳ではありません。3ミニッツさんはこの事も理解していそうで、これからもどんどんと新しいインフルエンサーブランド出してきそうですが。。

元AKB篠田麻里子のブランド「ricori」が倒産したのに梨花が頑張ってるのはなぜか

こんなケースにならないよう気をつけたいものですね…。。

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深地雅也
About 深地雅也 155 Articles
株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。