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「ブランドコンセプト」
ファッションビジネスに携わる人間ならよく耳にする言葉です。しかし、普段仕事をしている中でこれをしっかりと理解している人が少ないように感じております。ファッション業界を志し、将来ブランドを作りたいと考えている学生さんも数多くおりますので、今回は僕の考えるブランドコンセプトをお話させて頂きます。
では弊社で参画しているブランドを例にとって見てみましょう。
「R-ISM」
この9月より販売が開始される新規ブランドです。ブランドコンセプトは下記の通り。
ブランドコンセプト:ホリスティックビューティー
自然界の貴重な恵と自然の一部である自分を尊重し、自然体で生きることが美しいという考え方。
「Life is Simple」をテーマに、日常の生活のなかで大切なことのバランスを考える大人の女性のためのブランド。
ファッションよりも大切なことがあることを知っていて、自然体でバランス良く日々を過ごすことを大切にしている大人の女性。そんな女性に向けて、R-ismは毎日に自信をもって快適に過ごすリズムを整えてくれるワードローブを提案します。
恐らくこれを読んでブランドがしっかりとイメージできた人はほとんどいないでしょう。僕も昔はブランドコンセプトなんているの?って思ってたくらいです。
では何故このような「コンセプト」が必要になるのでしょうか。
ブランドの本質である「識別記号」と「知覚価値」
小難しい事を書いていますがつまり、
「識別記号」→ ロゴなどを見て「このブランド!」って認識できる事
「知覚価値」→ そのブランド名を聞いた時に、特定の価値(高品質であるなど)をイメージできる事
が重要だという事です。
「R-ISM」のコンセプトは「ホリスティックビューティー」。
キーワードだけを抽出してみると、「美」「シンプル」「自然体」「健康的」などなど。
「R-ISM」というブランド名、ロゴを見た時に、
「美・シンプル・自然体・健康」=「ホリスティックビューティー」がユーザーの頭の中に想起される。
逆に、
「美・シンプル・自然体・健康」=「ホリスティックビューティー」と聞いた時に、「R-ISM」というブランド名が想起されればいいのです。
そして、キーワードだけでなく「ホリスティックビューティー」が具体的にどのようなシーンなのかも顧客に知ってもらわないといけません。このあたりはヴィジュアル面での訴求も必要になってきますね。そのシーンに着ていくのがR-ISMであればいい訳です。
これらが全て合わさってブランドって構成されているのです。他にもブランドを構成する部品は様々ありますが、根幹であり一番重要なのがこの「コンセプト」なのです。「このブランドと言えばこれ!」という「コンセプト」=価値を顧客に提供できなければブランドとしての価値は低いです。
ホリスティックビューティー=R-ISM
R-ISM=ホリスティックビューティー
となり、ホリスティックビューティーのイメージが具体的に顧客の頭の中にしっかりと浸透できる。
ブランドコンセプトを打ち立てる時は、これを目標にやっていくべきでしょう。
これからブランドを作りたいと思っている人は相当数いるものと思いますが、まずはあたなが提供できる価値=コンセプトを考え、それをいかに顧客に伝えていくのかを計画してみてはいかがでしょうか。
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