「ルイ・ヴィトン」 × 「シュプリーム」、初日行列は雨の中5000人で大混乱
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「シュプリーム(SUPREME)」のコラボ商品を販売するポップアップストアが6月30日、表参道にオープンした。 抽選開始予定時刻の朝8時半時点で表参道交差点から外苑前方面まで約600mの行列、道路を挟んで向かいの通りにも約400mの行列、そしてザラ ホームから青山学院大学正門前まで約650mの行列の計3列(約1650m)に分かれて並んでいた。人数は5000人ほどになったのではないかと言われている。行列に並んでいた人によると朝の5時過ぎに並んで100番台だったというが、朝6時前で600番台になったという。電車の始発で向かった人が多かったようだ。
17SSコレクション発表時にも話題になりました、ルイ・ヴィトンとシュプリームのコラボ。その商品を販売するポップアップストアに5000人の行列ができたとの事でニュースになっております。僕が教えている学生さんでもこれらの商品が欲しくて並びに行きたいと言ってます。
しかし、その「並ぶ」という行為すらラグジュアリーブランドの思惑だとしたら?
という事で本日の授業はラグジュアリーブランドの「パブリシティ」についてです。
パブリシティって何?
パブリシティはその企業や製品について第三者であるメディアがニュースとして取り上げる事を指します。
今回のケースですと、ポップアップストアに行列ができた事をWWDというメディアが取り上げて、ユーザーに拡散されています。
ここでポイントは自分たちで発信していない事で、より信頼性の高い情報としてユーザーに伝わり、ブランド力を更に伸ばしてくれるという事です。ラグジュアリーブランドはこのパブリシティという手法をよく使います。今回以外でも、
ルイ・ヴィトンが滋賀の秘境でクルーズショー開催、山本寛斎に敬意を表したアイテムも発表
などもそうですね。
拡散されるには高いコンテンツ力が前提
ただし、行列を作ったり話題になったりというのはあくまでコンテンツがしっかりしているからです。上記の例も話題性の高いコラボ、キャッチーなデザインによってユーザーの需要を喚起するという事が大前提。高い商品力があるからこそパブリシティは実現するのです。シュプリームとのコラボもプレタポルテコレクションの時からかなりの反響を呼んでましたので、ファッションショーから今回のポップアップストアの展開、そして行列を作るところまで全て想定内でしょう。
ソーシャルメディアが発達した今でこそ「情報をシェアさせる」という事が当たり前になってきていますが、ラグジュアリーは過去からこういった事に目を向け実践してきたと言えます。そしてトップレベルのブランドがやっている手法というのは結構なケースで共通点が多い。学生さんたちももう少しで夏休みですから、休み中はそんなラグジュアリーのビジネスモデルを研究して勝ちパターンを見出すのも良いのではないでしょうか。
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