昨日うちの若い子に教えてもらったんだけど、IENAのコンセプトページなんかはヴィジュアルとキーワードで体験価値をめっちゃわかりやすく訴求してて思わず唸った。今まで知らなかったの恥ずかしい。ベイクルーズさん流石だ。。 pic.twitter.com/wwO8bV9zOT
— 深地雅也 (@fukaji38) February 6, 2018
先日こんな事をつぶやいてみましたが、実はこれ弊社クライアントでも課題になっていたりします。まずは根幹となるブランドコンセプトを立案する際に、他のブランドとは違う価値提供を考えなければなりません。しかしここで問題なのは、今市場にはブランドの数が多すぎて、その提供したい価値が埋もれてしまいがち、、、という事なんです。例えばよくある「日本製」なんかは代表例ですね。日本製だから品質が高いかどうかという議論はさておき、日本ならではの価値を提供しようとしてももはや市場にはいくつも同じポジショニングのブランドが存在します。だから今更そこにフォーカスしても誰も興味を持ってもらえない。フォーカスするならもっと細かい部分にしないと差別化できません。
価値は価値でも「体験価値」が重要!
オールユアーズさんの企画がまさにそうなんですが、今やブランドって明確な「体験価値」を提供できていなければ認知すらしてもらいにくい。「すぐ乾く」とか「色落ちしない」とか、自分がこの製品を使った時にどんな価値を享受できるのか?そこが明快であればあるほどユーザーには刺さりやすい。オールユアーズさんは「機能」にフォーカスした体験価値が多いですが、そうでなくとも刺さるものはあります。先述したIENAはその体験価値をとってもわかりやすく16個のキーワードにする事で刺さりやすくしています。ただこのキーワードをよく見ると、別にこの製品自体がこのワードを体現しているかというと必ずしもそうでは無いです。結局は「気分」を醸成しているだけにすぎませんが、これに関しては以前にも書いた通り、
という事なんです。しかしこれだけではもちろんいけません。
ヴィジュアルで直感的に訴求する!
上記記事でも少し触れていますが、IENAのaboutページの素晴らしい点はここです。テキストよりも画像の方が圧倒的に情報量がありますから、ヴィジュアルでどんなイメージを伝えたいかがすぐわかる。今や店頭だけでなくwebサイトやInstagramでもヴィジュアルで訴求する事が可能です。タッチポイントを複数持っておき、様々なユーザーの行動パターンに合わせてブランドの気分を醸成するイメージを訴求していく。これが今の時代のブランドにとって必須ではないでしょうか。
一言で「ヴィジュアルでイメージを訴求」と言ってもこれを実現するのは簡単ではありません。市場を俯瞰し差別化できるブランドを設計するマーケティング視点と、それをヴィジュアルで体現できるクリエイティブ視点を合わせ持つ必要があり、そんな人材が求められる時代になるのではないでしょうか。