こんにちは、ヨツモトです。
さて、先週の話になってしまいますが、、、
この業界で仕事をしていて、しかも販売員という職についているなら
取り上げておかないといけないこの話題。
服選びはZOZOにお任せください。あなたに似合うコーディネートを定期的にお届けします。 / ゾゾタウンが似合うコーデを提案する「おまかせ定期便」開始、専門スタッフの募集も (…#NewsPicks https://t.co/Wt4QwHMWHw
— Yusaku Maezawa 前澤友作 (@yousuck2020) February 15, 2018
昨年末の自分のサイズを測ってデータ化してくれる「ZOZO SUIT」や
そのデータを使って自分のぴったり(ほぼ)サイズを買える「PB ZOZO」。
そして今回はいわばWeb上のパーソナルスタイリストみたいな「おまかせ定期便」
をと次々と仕掛けてますっよね。
一連の流れを見ていると「あんたの的確なサイズわかりますよ」→「ほぼぴったりで着れる服はこれ」
→「定番をPBで買ってもらったら次はZOZO内で他のアイテム買い足せます」なんて感じです。
ま、流れ的には理にかなってる。
内容をちゃんと見てみると、実は特に目新しい事はないんだけどね。
その点はトプセラ筆者の南さんのブログでも指摘されてるし。
プライベートブランド「ゾゾ」のすごさは商品ではなく、そのプロモーション手法にある / Mitsuhiro Minami
今回のPBはオーダーではなく、あらかじめサイズ展開を細分化して豊富にして在庫しておく方法。
今の若い人たちには馴染みがないかもしれないけど、昔の紳士ジャケットなんかであった表記の
AB5やB3みたいなサイズ展開を思い出した。
今のS-XLなんて縦横のサイズがアップして行くんじゃなくて、ABサイズの5。
つまり身幅はABで身長が5のサイズ設定。
同じ5でもBなら身幅が変わる。
イメージはこれに近い。
なので、よくよく見てみると革新的なやり方をしているのではなく僕からすると
ITという技術を使った「売る」効率化
なんだろうと。
ZOZO定期便の「裏」に隠された仕掛け。
で、今回のあなたのコーデを毎月送りますね。も売るための効率化ですよね。
しかも、コーディネートする「販売員」も募集している。
在宅ワーク可能な「ZOZO販売員」を全国で募集開始します。「おまかせ定期便」の利用ユーザー向けにコーディネートを作成するお仕事です。1コーデ作成ごとに600円を支給。売上に応じた成果報酬もあり。ご自宅で自由な時間を使って、あなたのコーデセンスを発揮しませんか?https://t.co/OfiHQ1pDL7
— Yusaku Maezawa 前澤友作 (@yousuck2020) February 15, 2018
何を根拠に「600円」ってプライスをつけたのかわかりませんが、
これをみて一番最初に思ったのが
おぉー。
馬鹿にすしてるよねー!ってぐらいめっちゃ安い単価だけど面白い取り組みやなー!!てか、やっぱ前澤さんも販売員って安く見てるんだろーね。
馬鹿でも誰でも出来る仕事だと思ってるんだろーな。 https://t.co/ZWDzOD4vGD— Ryohei Yotsumoto (@Playtopseller) February 15, 2018
いや、マジでこれです。
1コーデ「600円」。。。
お客さんのサイズはZOZOSUITでわかるかもしれないけど、でもその他にも
今までどんな物を着ていたか?や肌の色や目の色、それに髪の色などの考慮の必要です。
それにZOZO内で販売されている中からコーデを組もうと思うなら
商品を探す「下見」の時間も必要です。
なにより、お客さんにコーデを組める程の経験と知識を得るために投資してきたあなたの時間とお金。
これがたったの600円。
いや、ほんと笑える。
販売員や元販売員の人で「これめっちゃええやーん!!すぐ登録!!」
なんてやってる人は一生「お金と友達」になれませんよ。
いつまでも搾取される側で終わります。
それにこれって、「アホなお客さんホイホイ」の仕掛けまでしてますからね。
気が付いていますか?
「服好き」「今まで買って着た実績」がある優良顧客リストが格安で手に入る仕組み。
これってワザワザ自宅販売員なんかに頼む必要なんてなくて目的は別のとこでしょ。
コーデ組むって事はZOZO内での商品調べまくるよね。
滞在時間長く、しかも服好きユーザー。1番取りたい顧客ここだろ。
600円って格安で「優良見込み客」獲得できるもんな。
しかも使命感与えて離脱率も低くできる。 https://t.co/NAt7OMFENE— Ryohei Yotsumoto (@Playtopseller) February 15, 2018
僕的には、本当の目的はこっちなんじゃないのかな。と思ってます。
先ほども言ったように、コーデを組むにはZOZO内で膨大な数の「服」を下見することになります。
しかも、かなり滞在時間も長い。
しかも、それ見てるは「服好きで今まで他の人よりも服にお金使って着た人」です。
さて、どうなると思いますか?
僕がこのZOZO販売員になったとしたら
自分も欲しくなっちゃって本当なら買わなかったはずの物買っちゃいますよ。
今は特に「自分の経済圏ですべの買い物を済ましてもらう」
つまり囲い込み戦略が熾烈を極めています。
特にweb、それも最近はスマホが主流になりブラウザで検索するよりも
アプリを開いたらその中で全ての比較して購入。なんてパターンが多い。
例えばAmazonでもメルカリでも、アプリ開いたらその中でしか「検索」しない人が多くなってる。
そうなってくると、ZOZOも
ZOZOの中で出来るだけ時間を使ってもらって、その中でだけで比較検討してもらい
お金使うのはZOZOの中だけで終わらせて欲しいわけですよ。
それだけのブランド数揃えていますからね。
服から靴まで、雑貨もある程度揃います。
ある意味「ファッション情報強者」である販売員は、リアル店舗からwebまで検索をかけるスキルがあります。
でも、「スタイリストもどき」をさせることで一番滞在時間を長くし、しかもZOZOを開く回数自体も多くなり
接触回数自体もアップします。
それに、まだ内容はわかりませんが「ZOZO販売員さんにだけの特別クーポン」や「ファミリーセール!!」
なんてお知らせや特典つけられたら
買っちゃうよね。
ここまでZOZOが狙ってるかどうかわかりませんが、狙っていなくても
ちゃんとここまで考えてるか?
と、と聞きたいのです。
「いやー、小遣い稼ぎにちょうどいいわー」なんて浮かれて登録した販売員や元販売員の方。
そんな考え方じゃ、いつまでたっても「販売員は金持ってないよね」のままですよ。
ここで勉強しないといけないのは「登録させる側」に回るにはどうすればいいか?です。
搾取される側にいる間は何も変わりませんよ。