”ユーザー”になってはじめて「わからない」ことがわかる

こんにちは!こんにちは!!

健康万歳!

先週末から一昨日くらいまでインフル×風邪のコンボで文字通り屍となっておりました、なかみぞです!

なんでもそうですが、本当に自分で”身に染みて”体感してみないとわからないことは多く、ものを作っていてもそれはひしひしと感じることのひとつ。

レディスアパレル、ファッション共に、作り手や意思決定者には男性も多くいらっしゃるかと思います。

「男だからわからない」なんて言わずに、一度その”社長”とか”MD”とかまずそういう役から降りてきてください。

MDとしての自分

社長としての自分

企画としての自分

それらが板についてきたならなおさら一度、そこから降りてみてください。

 

ユーザーにはどう見えるか、突き詰めてみる

これはユーザー体験的に本部の人は自店に行ってみよう!!なんていう生半可なものではありません!(キリリ

例えば、OLターゲットのものを作るため、コリドー街(パパ活で有名な新橋の飲屋街)に通ってみる(体験談です)。ユーザーの生活圏内に本気で足を踏み入れてみて、同じものを飲み食いし、価値観を聞き、それから今一度売り場を見るのです。

だって確実に自分とは違いすぎるので、わたしは彼女たちのことを「わかっていない」はずなのです。

自分の欲しいものを人に買ってもらうと負けた気持ちになる雑草みたいな私はマジでキラキラしている彼女たちがわからない!!!(※もちろんOLみんながそういう訳ではないし、コリドー街にいる人たちみんながそういうわけでもないですし、それはそれで素敵だと思います)

なにがわかっていないのかをできるだけ言語化・感覚化しないと、「なにがわかってないのかもわかってない」状態ですが、大抵はそこで諦めてませんでしょうか。

「そんなの、彼女たちに売れてるブランドを見れば動向くらいわかるのでは?」

いいえ!!!!!!軽視しては!!!!いけません!!!!

(ちょっと熱くなっています、ご注意ください

その売れているブランドをなぜ選ぶのか、その真意はこちらの想像通りとは限りません!

さらに言うと実は彼女たちが喋っていることとと無意識下の本音はぜんぜん違ったりします。

思慮深く、考え深く、したたかに服や靴を選んでいる女子もたくさんいるとか、その戦略たるやここに書けないほど考えられていたりと大変勉強になるんです。

それを知った後の売り場や商品は、きっと違って見えますよ。

 

業界関係者のあなたが求めるもの、消費者のあなたが求めるもの

ちょっと熱くなりすぎましたが・・・こほん。

その二つの隔たりが、いまユーザーとあなたを隔てているものかもしれません。

安いものしか買わないなんて、

こんなできの悪いものしか買わないなんて、

なーんて思っちゃうその気持ち、わかります。

でも違う業界のプロから見たら、きっとあなたも同じことを言われるはず。

出来が悪いかどうかよりも価格のほうが優先順位が高かったり

そもそも出来の違いがわからなかったり

そこまで張り詰めて生活のものすべてに全力投球するのは疲れるってことを消費者のわたしたちはよく知っているはず。

 

それは業界人の眼だけに偏ると忘れてしまうものだと思います。

だから布教を怠ってはならないし、コミュニケーションをとっていかなくてはならない。

今一度役職や肩書きから一歩引き、世間を俯瞰してみるとユーザーと自分たちのポジションが見えてくるのではないでしょうか?

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中溝 雪未
About 中溝 雪未 69 Articles
1990年生まれ。コレクションブランドの企画室でインターンからデザイナーアシスタントとして勤務。その後アパレルブランドで布帛・ニットをはじめとするデザイナーの経験を積み独立。現在フリーランスとして企画・デザイン・パターンを担当。 プロダクトアウトなものづくりからマーケットインまで、偏らないバランス感覚を武器に、コンセプトメイクからお客様に届くまでをディレクションするプランナーとして業界を問わず活動中。