初めましてこんにちは。
主宰の四元氏から「お前VMDの担当せーよ」と脅迫されて(ウソ)このトプセラに新たに参加させて頂く事になった齋藤和幸です 涙。
宜しくお付き合いください。
さて、脅迫された(ウソ)とは言え、書くからには出来るだけ役に立つ記事を書きたいなっと思ってはいるのですが、何せ文字に起こすのが大変難しいVMDというジャンルですので「何言ってっかわかんねーよ!」って事があればガンガンツッコミ下さいませ。
第一回目は今後のこのブログでの共通認識となるVMDの説明と本部、店舗のそれぞれの役割などについて説明していきたいと思います。
それでは第一回スタート!
VMDってそもそも何?
言葉の意味自体はgoogle先生に聞けばサクッと答えてくれるのでそこは先生にお任せするとして、ここではVMDの言葉の意味ではなく業務内容や本質についてお伝えしていきたいと思います。
google先生が教えてくれないVMDの定義とは
【企業(ブランド)の想いを伝えるコミュニケーションツール】
です。
は?なんのこと?って思いますよね。
VMDって飾るんじゃないの?什器配置見直すんじゃないの?とお思いの方が多いと思います。もちろんそれらも、VMD業務の中には含まれますが一部でしかありません。
企業(ブランド)の思い描くイメージを、どんな人に、どのような手法で伝えるか・・・。
企業(ブランド)は直接お客様と会話ができないので会話の代わりにVMDというツールを使って想いを、視覚をメインとして様々な手法で伝えていく。そうして企業(ブランド)がターゲットとしたお客様たちへアプローチをかけるツールの一つ・・・と言った感じですね。
実店舗でのVMD業務もこの内容を軸に行われているはずですがもう少し俗世的?になっていると思います。そこの違いは次の【本部VMDと店舗VMDの業務と求められる事】で違いと共通項を説明していきます。
本部VMDの業務って?
皆さんこ存じのたまに店舗を巡回してドヤ顔で、俺(私)のディスプレイかっけーやろ!と、ろくに会話もせずに帰る人のことですね!(それじゃ売れねーよ。。。でも言えない)
本部VMDの業務は『戦略の立案』です。
これには属する会社や、ブランドにより多少の違いはありますが大枠は変わりません。簡単に説明するとドメスティックブランドであれば商品企画の段階から参画し、標準店舗設計による各什器の展開SKUの算出と必要開発型数の指標作成。また、シーズンのカラーストーリーの作成からシーズンVPマップの作成などです。
外資系、特にラグジュアリーブランドの場合は一つのブランドにつき複数人で対応しますので巡回による店頭の鮮度イメージ管理が軸になりますが、VMDチームの長が主に本国作成のVPプランを元にジャパン買い付けの物による修正を加えたり、WDのリサイズ、発注などとなります。
補足ですが、よくVMDとディスプレイヤーを混同されている方がいらっしゃいますが本部のVMDを指す場合は先述の『戦略を立てているかどうか?』による部分が大きいです。伊達に職名にMDがついている訳ではないって事ですね 笑。それに対して決まった内容を指示に従って飾りつける人がディスプレイヤーとなります。こちらは百貨店のWDなどの作業をされている方や、外資系の巡回のみのVMDスタッフなどが該当します。
※WD・・・ウィンドウディスプレイの略
店舗VMDの業務は?
こちらは先ほどの『戦略』に対して『戦術』の部分を担います。
本部の計画に合わせて入荷してくる商品を実際に店頭展開させ飾り付けていくことになりますが、『戦術』とは先に立てられた『戦略』に基づき実際の現場の状況に合わせて変化修正をしていくことです。
例えば当初一番売れると見込んで発注量を積み込んでいた商品Aが入荷したけれども、実際には商品Bの方が好調に稼働した。この場合はその内容を本部へフィードバックするとともに店頭の打ち出しをAメインからBメインへシフトさせたり、Aの売上を向上させるために展開にも工夫をしていたり・・・と、想定されていたことが実際にはうまくいかなかった場合や、想定以上にうまくいき過ぎた場合(欠品)など、状況に合わせて行動することが店舗VMDには求められます。
指示通りに飾ったけど売れませんでした。で、終わってはいけないと言うことですね。
よって店舗VMDにはディスプレイの技術もあればなお良いですが、もっとも重要なことはPDCAサイクルをきっちりと回せることと、柔軟な対応です。
多少ディスプレイが下手でも日々検証して展開場所などを工夫しているお店の方が綺麗なだけのお店よりも売上につながるでしょう。
VMDで大切なこと
さて、初回は思いっきり抽象的な内容でしたがまずはこのVMDとはなんぞや?をしっかりと理解して欲しくて書きました。次回以降は実際のスキルやマインドなどをお伝えしていければと思います。
小売の中でVMDは失敗してもすぐに修正、変更の対応が現場で取れる数少ない物の一つです。
理解を深め自分の武器として失敗を恐れずにTRY&ERRORを繰り返せば誰でも上達できます。
やったことに対してもすぐに結果が出ますので売れたときの嬉しさは販売だけの時よりも大きく感じられると思います。ぜひ、これを機に挑戦していただければと思います。
それではまた来週。